「古き良き昭和」再現 川崎競馬場がリニューアル

 川崎競馬場のリニューアル工事が完了し、27日に報道関係者らに公開された。大規模改修はナイター競馬開始に伴って実施した1995年以来21年ぶり。11月3日の「ダート競馬の祭典」JBC競走に向け、施設全体が明るく使いやすくなった。

 2年半の工事では、今年2月に商業施設「マーケットスクエア」がオープンし、2号スタンド(4階建て)の改修も終了。このほか1号スタンド(5階建て)や入場門、内馬場投票所などをリニューアルした。

 1号スタンドには、1950〜60年代の「古き良き昭和」をイメージした約60メートルの飲食店街「万券通り」(3店)を再現。レトロなポスターや看板などが並ぶ。3階には、クラシカルな雰囲気の内装を施した団体用来賓室3室(計約120人)を新設。旅行会社が企画するツアーなどで利用できる。エスカレーターや大型キッズルームなども新たに設置し、利便性を高めた。

 事業費は全体で約20億円(商業施設除く)。競馬場を運営する県川崎競馬組合の黒川雅夫管理者は「競馬の観戦のみならず、ショッピングや食事も楽しめる施設になった。今後も地域に親しまれる競馬場としていきたい」と話している。

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