いじめ把握8365件 神奈川県過去最多

 県内の小中高校と特別支援学校で2015年度に起きたいじめの認知件数は8365件で、前年度から1421件増え過去最多となった。国立を除き、小学校が5263件で前年度から1171件増えた。中学は2696件で273件増。高校は293件で37件減少した。

 県内の小中高校で15年度に起きた暴力行為は7551件で、前年度から835件増えた。国立を除く集計では、小学校が3370件で前年度から1142件増えた。逆に中学は3719件で294件減った。高校は453件で前年度からほぼ横ばいだった。

 公立小中学校(国立除く)の長期欠席者(30日以上)は1万3821人で、前年度から797人増。このうち不登校は8924人だった。

 1000人当たりの暴力行為は8.2件で全国の都道府県の中で3番目に多かった。いじめは同9.0件で32番目。不登校は同13.2人で12番目だった。

 県教育委員会は「各学校でいじめの初期段階から積極的にいじめと認知するようになっている。暴力行為の件数も同様の傾向になっている」と説明している。

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