民家火災で1棟全焼/2人死亡 藤沢市

 28日午前5時ごろ、藤沢市朝日町の住宅から出火、木造2階建て住宅が全焼し、隣接する住宅5軒の一部も焼いた。火元の住宅の焼け跡から2人の遺体が見つかった。この家に住む50代の男性と80代の女性と連絡が取れておらず、藤沢署が身元と出火原因を調べている。

 同署によると、出火当時、20代の女性が住宅2階から飛び降りて逃げ、搬送された。女性は「父と祖母との3人暮らしだった」と話している。

 現場はJR藤沢駅から北東約400メートルの住宅街。近所の女性(68)は「外に出ると(住宅が)真っ赤に燃えていた。時間がたつにつれ、震えが止まらなかった」。別の男性(82)も「パンパンと物が燃え落ちるような音で目が覚め、窓の外を見るともうもうと赤い火が上がっていた。住んでいる方が無事だといいが」と心配そうに話していた。

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