書道や民俗絵画100点 最後の「日韓交流展」 30日まで

 友好都市協定を結ぶ川崎市と韓国・富川(プチョン)市の美術交流展が30日まで、JR川崎駅東口のアートガーデンかわさきで開かれている。協定を締結した1996年から20年、相互の市で開催してきたが、会員の高齢化などを理由に今年で最後となる。

 今回は、富川美術協会(高(コ)亨在(ヒョンジェ)会長)の52人と、NPO法人川崎・富川−日韓美術交流会(矢追三恵代表)の41人の作品約100点を展示。書道や民俗絵画、風景画など力作がそろう。

 初日の26日には、富川から来日した22人を含め、関係者ら約80人で記念レセプションを開いた。互いの国の踊りや歌を披露し、最後の開催を惜しみながら交流を深めた。

 矢追代表は「20年でたくさんの思い出が残り、友情と信頼が生まれた。子ども同士の交流展は続けていくので、それが大人同士の交流にもつながっていけば」と話し、高会長も「文化の違う国同士の交流は刺激になった。展覧会は最後だが、民間交流は今後も発展していくはず」と力を込めた。

 展覧会は午前10時から午後6時まで(最終日は同3時まで)。入場無料。

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