JR町田駅にホームドア 来月、試験的に新型設置

 JR東日本は、従来より約5割軽く、開口部分を広げた新型のホームドアを12月17日に横浜線町田駅に試験的に設置すると24日、発表した。他の駅での導入も視野に、安全性を検証する。

 グループ会社のJR東日本メカトロニクスが開発。金属製のパイプと棒を組み合わせた横開きのスライド式で、高さ1・1メートル。開口部分は山手線に整備している既設のホームドアより80センチ広い2・8メートルで、列車の停車位置の範囲を広げた。下り4番線ホームに1両分整備し、来夏までに1編成分をカバーする計画だ。

 従来より軽く、ホームの補強工事の削減も可能となる。また、ドアから風が通り抜ける構造のため強風に備えた対策も不要で、コスト削減を見込めるという。

 視覚障害者のホームからの転落死亡事故などで安全確保への機運が高まる一方、ホームドアの設置は費用軽減や工期短縮が課題となっていた。同日、JR東日本横浜支社の渡利千春支社長は「新型ホームドアは簡易な構造でこれまで以上の導入が期待できる。安全にご利用いただけるか検証したい」とした。

 JR東日本はこれまで、山手線24駅にホームドアを整備。県内では、京浜東北線鶴見駅で設置を進めている。

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