床下点検ロボットを使った古民家の調査が30日、逗子市池子の空き家で行われた。地域に残る古民家を次世代に受け継ぐ活動を進めている一般社団法人全国古民家再生協会(東京都港区)が実施した。
調査したのは、築77年の木造平屋。管理者の不動産会社から販売前の検査として同協会が依頼を受けた。
床下診断では、カメラが搭載された小型ロボットを使用。床下を走るロボットが捉えた映像をリアルタイムでパソコンの画面で見て、シロアリや腐食の有無を確認した。この方法は、作業員だけでなく家主らが実際に様子を見られるメリットがあるという。
古民家鑑定の専門家らが目視で室内のコンディションを調査したほか、機材を用いた耐震診断も行った。
鑑定結果が出るのは2週間ほど後だが、大きな問題はなかったという。同協会よる一連の検査は県内で初めてといい、同協会の副理事長は「まだまだ古民家はたくさんあり、地元と連携して一つでも多くの古民家を残せたら」と話している。