楽天美馬が自己最多11勝 CS&日本Sに意欲「いい準備をして迎えられたら」

楽天の美馬学投手が、自己最多を更新する11勝目をマークした。25日のソフトバンク戦(ヤフオクD)、序盤から味方打線に援護をもらうと、7回までソフトバンク打線を無失点に封じて勝利投手となり、試合後は「ゼロで抑えられたのは自信になりますし、次にやる時も自信を持って投げられる」と納得の表情を浮かべた。

2試合連続無四球「ストライクゾーンで勝負ができている」

 楽天の美馬学投手が、自己最多を更新する11勝目をマークした。25日のソフトバンク戦(ヤフオクD)、序盤から味方打線に援護をもらうと、7回までソフトバンク打線を無失点に封じて勝利投手となり、試合後は「ゼロで抑えられたのは自信になりますし、次にやる時も自信を持って投げられる」と納得の表情を浮かべた。

 危なげない投球だった。序盤からテンポ良く投げ、5回までに許した安打は内野安打の2本だけ。6回先頭の甲斐に中前安打を許したが、1死一塁で今宮を二ゴロ併殺に。7回1死からはデスパイネ、松田に連打を浴びたが、福田を投ゴロ併殺打に仕留めた。

 7回を投げて5安打無失点。自身初の2桁10勝目を完封勝利で挙げた19日の日本ハム戦(Koboパーク)から中5日での登板だったが、2試合連続の無四球ピッチング。この日の投球にも安定感溢れていた。好投の要因を美馬自身は「前の試合からストライクゾーンで勝負ができている。それがいい要因。余裕が出て、上手く打者と駆け引きが出来ている。悪くなってから四球が多くなっていたけど、ここ2試合は走者を出してもしっかり抑えられている」と分析した。

 日本一に輝いた2013年、シーズンは6勝5敗に終わったが、ロッテとのクライマックスシリーズ・ファイナルステージで完封勝利を収め、巨人との日本シリーズでは3戦目、7戦目で勝利投手となり、MVPも獲得した。梨田昌孝監督が「日本一の時にクライマックスと日本シリーズだけ頑張ったから」と話していたことを伝えられ「そうなりたい。そうなれるように、いい準備をして迎えられたらいい」と、ポストシーズンでの活躍を誓っていた。(福谷佑介 / Yusuke Fukutani)

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