広島、大激戦の三塁争い 本命・安部、対抗・西川、大穴はあの金の卵!?

広島・安部友裕(左)と西川龍馬【写真:荒川祐史】

球団史上初のV3へ激戦の三塁争いを制するのは誰だ?

 球団史上初の3連覇を狙う広島。2018年シーズンへ向けて戦力は充実しており、穴らしい穴は見当たらない。チーム内での競争はさらに熾烈を極めそうで、とりわけ最激戦区とみられるのが三塁のポジションだ。

 昨季は安部が85試合、西川が38試合、小窪が14試合、ペーニャが6試合で守った。安部は自身初めて規定打席に到達し、チームトップの打率.310をマーク。俊足に加え、勝負強さも十分。本来なら文句なしのレギュラー候補筆頭なのだが、他にも強力な選手がそろう。

 3年目を迎える西川が最大のライバル。昨季は95試合の出場で打率.275、5本塁打、27打点。オフのアジアプロ野球チャンピオンシップの日本代表にも選出され、打率6割と打ちまくった。“天才”と呼ばれる打撃センスはチームでも指折り。守備に若干の難を抱えるが、首脳陣からの期待は非常に高く、ベンチに置いておくのはもったいない存在だろう。

ウルトラCはあの超大物ルーキー!?

 昨季途中に支配下登録されたドミニカ共和国出身のメヒアも楽しみな素材。1軍では14打数3安打にとどまったが、ファームではリーグトップの打率.331と打ちまくった。18本塁打とパワーも十分。守備も含めて粗削りではあるが、1軍のレベルに慣れれば大爆発するだけのポテンシャルは秘めている。

 ベテラン小窪は昨季は結果を残せなかったが実績は十分。昨季は外野手としてプレーした堂林もきっかけさえつかめば、一皮むける可能性はある。

 ウルトラCはドラフト1位ルーキーの中村奨成だ。いうまでもなく本職は捕手。しかし、石原や会沢が健在で、一つ年上には将来性抜群の坂倉もいる。獲得する前の段階では中村の打力を生かすため、三塁コンバートプランが浮上したこともあったという。今季中にはなくとも、将来的に可能性は十分にあるだろう。

 大激戦のホットコーナーに定着するのは確実性を増した安部か、それとも“天才”西川か、“ドミニカンパワー”メヒアか、それとも……。2月1日のキャンプから、チーム内での戦いが始まる。

(Full-Count編集部)

© 株式会社Creative2