キューバ代表グラシアル獲得のホークス 助っ人6人どう使いこなす?

ソフトバンクに入団が決まったキューバ代表のジュリスベル・グラシアル【写真:福岡吉央】

サファテ、バンデンハーク、モイネロ、デスパイネ、スアレスのいる外国人は豪華絢爛

 一体、これほどの戦力をどのように使いこなすのだろう。そんな気持ちを抱かざるを得ないほど、多士済々の顔ぶれとなっている。昨季の日本一、ソフトバンクホークスである。

 宮崎キャンプも第3クール最終日となった12日、新たな戦力補強が公にされた。かねて噂されていたキューバ代表のジュリスベル・グラシアル内野手が、ホークスの契約を結んだとキューバの現地紙「グランマ」の電子版が報じると、その後に球団が正式に入団を発表した。

 ソフトバンクには既に球界を代表する助っ人勢が顔を揃えている。投手陣では、昨季前人未踏の54セーブをマークし、プロ野球記録を更新した守護神デニス・サファテ投手、先発ローテの一角を担うリック・バンデンハーク投手、昨季途中から勝利の方程式を担ったキューバ人でリバン・モイネロ投手がおり、右肘のトミー・ジョン手術からリハビリ中で、今季中に復帰できる見込みのロベルト・スアレス投手もいる。野手にはアルフレド・デスパイネ外野手がおり、育成選手にはキューバ人“二刀流”のオスカー・コラス投手兼外野手も在籍している。

 グラシアルは4人目のキューバ人、支配下では6人目の外国人助っ人となる。ご存知のとおり、1軍の外国人枠は4枠。投手だけで4枠、野手だけで4枠という使い方はできず、投手3野手1、投手2野手2、投手1野手3のいずれかになる。

外国人枠4枠はほぼ確定的で、まずはファームでのプレーが有力?

 守護神のサファテ、先発のバンデンハーク、そして主砲のデスパイネが外れることはないだろうし、現状ではモイネロもチームに不可欠な存在だ。となると、グラシアルは当面、ファームに置かれ、チャンスを待つことになるだろう。

 本職は松田宣浩のいる三塁。ただ、それだけでなくセカンドやショート、外野を守ってきた実績はある。松田に故障や不振などの有事があった際のバックアップ、ないし、外国人投手の不振や離脱、休養などの際に代わって1軍に上がってくるという使われ方が最も有力だろうか。可能性は低いだろうが、投手を1枚削って、二塁や外野に置いた超強力打線というのも面白い。

 キューバ国内リーグで635試合に出場し、82本塁打、通算打率.310のハイアベレージを残しているグラシアル。支配下6人の外国人、他球団であれば、全員が主力級と言えるだろう。なんともまあ、贅沢で豪華な助っ人陣容だ。

(Full-Count編集部)

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