【MLB】カーショー、ダルはア・リーグに移籍してほしかった!? 「彼を倒すしかない」

ドジャースで同僚だったカーショー(左)とダルビッシュ【写真:Getty Images】

現在“リーグ2強“のドジャースとカブス「ア・リーグのどこかに行ってくれたら…」

 メジャー最強投手と称されるドジャースのクレイトン・カーショー投手が、元同僚・ダルビッシュ有投手のカブス入団について「ア・リーグに行ってほしかった」と話し、話題となっている。昨年7月にダルビッシュがドジャースに移籍後、信頼関係を築いてきた2人は、オフには一緒に自主トレも行った仲。ドジャースと再契約する可能性も残されていたが、結果的に“ライバル”に移籍することとなり、早くも対戦を心待ちにしている様子だ。

 ダルビッシュの移籍先は同じナ・リーグ。しかも、2年連続リーグ優勝決定シリーズで対戦したカブス。2016年はカブス、2017年はドジャースが勝っているが、今まさに“リーグ2強”とも言える状態の両名門球団だけに、ダルビッシュ加入は当然、ドジャースにとっては脅威になるとカーショーは見ている。

 地元紙「ロサンゼルス・タイムス」のアンディ・ マッカロー記者はツイッターで、ダルビッシュのカブス入団についてのカーショーの反応をレポート。「クレイトン・カーショーがダルビッシュに関して:『彼がア・リーグのどこかに行ってくれたら良かったのに。もはや彼を倒すしかないと言うことだね』」。スーパーエースは、元同僚がドジャースと再契約に至らなかったことに残念さを滲ませながらも、“強敵”ダルビッシュを打ち破ることに早くも意欲を見せたという。

ダルビッシュはカブス移籍を家族以外では最初にカーショーに報告

 ダルビッシュがドジャースに加入してから、ダグアウトなどでも頻繁に話をする姿が見られた2人。あっという間に信頼関係を築き、オフには一緒に自主トレを行っていることをダルビシュが度々インスタグラムでも報告していた。「カーショウの球痛すぎるからキャッチャーミットオーダーしてしまったよ」と、グラブの写真付きで綴ったこともあった。

 一方、カーショーも今オフには地元メディアでダルビッシュについて言及することが多く、昨年のワールドシリーズで2試合続けてKOされたことには、ラジオ番組で「でも誰も(ダルビッシュが)僕たちをワールドシリーズに導いたダイヤモンドバックス戦やカブス戦での先発登板を覚えていないんだ。彼は支配的だった」などと擁護。また、ドジャースと再契約する可能性があったため、地元紙「ロサンゼルス・デイリー・ニューズ」の取材には「僕は(ダルビッシュに対して)売り込みをした」と明かし、球団が贅沢税の回避を目指していることには「僕たちが心配することではない。僕たちはただ、最高のチームにしたいと思っている」とも話していた。
 
 ダルビッシュは記者会見で、カブスと契約した際に家族以外では最初にカーショーに伝えたと明かしている。また、MLB公式インスタグラムはカーショーの今回の発言を紹介し、2人の写真とともに「カーシュとドジャースはユウに対峙する準備が出来ている」との言葉を添えた。レギュラーシーズン、そしてポストシーズンで2人の投げ合いが実現すれば、大きな注目を集めそうだ。

(佐藤直子 / Naoko Sato)

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