愛知製鋼の「磁気マーカシステム」、北九州での自動運転実証実験に参画

 愛知製鋼(社長・藤岡高広氏)は13日、先進モビリティ、北九州市、北九州産業学術推進機構(FAIS)が17日から北九州学術研究都市で実施する「自動運転技術実証実験」に参画し、独自商品であるMIセンサを応用した「磁気マーカシステム」の安全性などを確認する、と発表した。国土交通省が行った滋賀、長野での実証実験に続く取り組み。

 実験は、17~20日にかけて先進モビリティが開発する自動運転車両(バス)にMIセンサを用いたモジュールを取り付けて行う。

 道路に磁気マーカー(直径3センチ×高さ2センチの円柱型)を埋設し、それをモジュールが正確に感知することで最高時速40キロでの高速安定性、左折時の制御調整を確認する。

 磁気マーカシステムは、愛知製鋼が独自開発した自動運転支援システム。車両底部に取付けたMIセンサモジュールにより、走路に沿って敷設した磁気マーカの微弱な磁力から、自車位置を高精度に計測し、車両が磁気マーカ上を通過するように舵取り装置を制御する。

 また車両は、磁気マーカやGPS、ジャイロセンサ等から収集した情報に基づいて走行し、加速・操舵・制動などの制御を自動で行うことが可能。

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