ハム斎藤4回7失点KO 栗山監督から降格告げられ「もう1回ファームで」

日本ハム・斎藤佑樹【画像:(C)PLM】

6日に30歳の誕生日を迎え、30歳代初登板は白星で飾れず

■阪神 10-5 日本ハム(12日・札幌ドーム)

 日本ハムの斎藤佑樹投手が12日、本拠地での阪神戦に先発し、4回8安打7失点(自責6)で負け投手になった。6日に30歳の誕生日を迎えた右腕だったが、30代初登板を白星で飾ることができなかった。

 3安打された2回、そして2四球絡みで1死満塁のピンチを招いた3回と最少失点の1点で何とか凌いだ。だが、4回にビッグイニングを招いてしまった。先頭打者を四球で歩かせると、1死二、三塁から高山に右中間スタンドへの3ランを浴びた。

 前の打席に右前打を許していた高山を迎えたこの打席、ボールが2球続いた場面で吉井投手コーチがマウンドに駆けつけ、バッター勝負で意思統一した。フルカウントから高山に右翼線に痛烈なファウルを打たれた直後、阪神・金本監督からのリクエストで一時試合は中断(判定は変わらず)。プレーが再開された直後のボールで被弾した。

「(中断は)関係ないですね。勝負に行けということだったので、勝負に行ったので仕方ないです」と斎藤。結果的に四球を嫌って投げ込んだ直球が甘く入った。さらに2死三塁から中谷にも左越え2ランを許して、この回5失点。2本目の本塁打がスタンドに飛び込むのを見届けると、思わず天を仰いだ。

 4月7日ロッテ戦(東京ドーム)以来、今季2度目の1軍登板。3連敗を止めるストッパーとして期待されたが、1回、3回、4回と3度先頭打者を四球で歩かせた。低めを丁寧に突いていく投球スタイルは四球のリスクと背中合わせとはいえ、四球は合計5個。「低めがうまく決まらなかったので、それが全体的に打たれた原因でもありましたね」と低めの変化球を見極められ、苦しくなった。

 試合後に栗山監督と話し合い、「もう1回ファームでしっかりやってこいという話でした」と明かした斎藤。再び出直しを図る。

(Full-Count編集部)

© 株式会社Creative2