巨人上原は「最高の同志」 オルティス氏が回顧「心に残るクローザーだった」

かつてレッドソックスでチームメイトだった上原浩治とデビッド・オルティス氏【写真:Getty Images】

レッドソックス時代の2013年に世界一「最高の思い出は選びきれない」

 メジャー通算541本塁打を記録した伝説のスラッガー、デビッド・オルティス氏が、レッドソックス時代のチームメートで現巨人の上原浩治投手について「最高の同志」と振り返り、43歳右腕の来季以降の現役続行にエールを送った。

 2016年シーズンを最後に現役引退した「ビッグ・パピ」は15日(日本時間16日)に行われた若手の球宴「オールスター・フューチャー・ゲーム」で「ワールドチーム」の監督を務めた。指揮官としての“初陣”は6-10で黒星も、オールスター本番では地元テレビ局「FOXスポーツ」の解説者として登場するなど大忙し。夢舞台の直前に今年から日本に戻った戦友に思いを馳せた。

「コウジは元気なのか? 彼は最高の同志だったよ。心に残るクローザーだった。チームのロッカールームでも盛り上げてくれた。ワールドシリーズでも優勝したし、最高の思い出は選びきれないんだ」

 10年ぶりに古巣・巨人に復帰した同い年の右腕について、オルティス氏はこう語った。上原は2013年にレンジャーズからレッドソックスに移籍。チームメートになり、「最高の思い出」を作った。

上原についた語ったデビッド・オルティス氏【写真:編集部】

「まだまだ素晴らしいキャリアが続くことを祈っている」

 正確無比のコントロールで抜群のキレを誇るフォーシーム、宝刀スプリットを武器に絶対守護神となった上原。そして、圧倒的なパワーと勝負強さで打線を牽引したオルティス氏。2人は同年にワールドシリーズを制覇したレッドソックスの投打の主役だった。

 上原はリーグ優勝決定シリーズMVPに輝き、オルティス氏はワールドシリーズMVPに選出。上原がセーブするたびに「ビッグ・パピ」の愛称で知られる男が抱きかかえて祝福するシーンは、ボストンの名物となった。

 オルティス氏は2016年シーズンを最後に現役引退。上原も同年を最後にカブスに移籍。そして、今季から日本球界に復帰した。

「日本でも活躍しているそうだね。オールスターで投げているのか。それはすごい。彼は最高の男だ。まだまだ素晴らしいキャリアが続くことを祈っているよ」

 ともにフェンウェイパークを沸かせた盟友の来季以降の現役続行に、オルティス氏はエールを送っていた。

(細野能功 / Yoshinori Hosono)

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