日野自動車古河工場、1日から稼働再開 完成車、KD梱包ライン

 日野自動車は1日、古河工場の大型・中型トラック完成ラインと海外生産用KD梱包ラインの稼働を再開した。7月13日に発生した福島製鋼の本社・吾妻工場の火災影響で同社からのダクタイル鋳鉄品の供給が滞り、7月25~31日の7日間、両ラインの稼働を停止していた。物流を含む部品供給状況などを考慮して1~6日は50%稼働を行い、7日以降は通常稼働を見込む。

 福島製鋼は他社に生産委託する体制を整えるとともに、本社・吾妻工場に高周波溶解炉を設置し、7月30日からダクタイル鋳鉄の鋳込みを再開した。少量品など他社への生産委託が難しいアイテムを自社生産し、品質確認を行いながら徐々に生産量を引き上げる。

 日野自動車・古河工場の昨年の年間販売台数は10万台強(KD含む)。7月25日以降も両ライン以外の主要工程では操業度を調整しながら稼働を行っていた。挽回生産の計画は未定としているが、両ラインの停止に伴う減産分は今後取り戻しを図り、少なくとも今年度トータルで影響が残らないようにする。

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