「できもしないうそ」 小泉元首相がエネ基本計画批判

 小泉純一郎元首相は20日、東京都内での講演で政府が7月に改定した「エネルギー基本計画」を批判した。計画で示された原発の発電割合達成には、30基程度の稼働が必要とされていることに触れ、「できもしないうそを発表したとあきれている」と述べた。

 計画では原発をエネルギー供給の安定性に寄与する「ベースロード電源」に位置づけ、2030年度の発電割合を20~22%としている。

 講演は小池百合子都知事を支援する有志の団体「百乃会」が主催。小泉政権で環境相を務めた小池氏や会の代表世話人を務める杉浦正健元法相も登壇し、“同窓会”さながらに元首相を支えた面々が顔をそろえた。

講演する小泉元首相=東京都内

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