女優の夏目雅子さんが亡くなったのは1985年9月11日、27歳だった。33年後の時を経ても、映像や書籍で取り上げられる伝説的存在だ。活動期間は70年代後半から10年足らずだったが、現在の中高年世代に鮮烈な記憶を残した。ドラマ「西遊記」の三蔵法師役で人気を得て、映画「鬼龍院花子の生涯」(五社英雄監督)、「瀬戸内少年野球団」(篠田正浩監督)などに出演した。
白血病で亡くなった8年後の93年に「夏目雅子ひまわり基金」が設立された。夏目さんの遺志を受け継ぎ、基金では治療の副作用で脱毛に悩む人々へのかつらの無償貸与、骨髄移植の啓発活動などを続けている。(まとめ 共同通信=柴田友明)