福岡―対馬のジェット機 ラストフライト 運航20年 全日空 全便プロペラ機に

 全日空(ANA)が福岡-対馬航路で約20年間運航してきたジェット機「ボーイング737-500」(126席)が27日、機体の老朽化に伴い、同航路でのラストフライトを迎えた。28日からは全便がプロペラ機(74席)となり、輸送人員や貨物容量が減る。
 「737-500」は1989年に初飛行。全日空では95年から導入し、99年に製造終了したことから、全日空は2019年度までに全機退役させる計画を立てている。貨物の積載容量は約23立方メートルで、同航路を35分で結んできた。
 一方、プロペラ機は「ボンバルディアDHC8-Q400」で、全日空は03年から導入。貨物の積載容量は約10立方メートルで、同航路を40分で結んでいる。
 同航路は、両機がおおむね1日各2往復ずつ(計4往復)してきたが、28日からはプロペラ機だけが5往復。便数は増えるものの、1日あたりの座席数は800席から60減る。
 比田勝尚喜対馬市長は27日朝の福岡発「737-500」で対馬空港に到着後、「名残惜しい。後継機の737-700(126席)などでのジェット機の早期復帰を目指したい」と話した。

福岡―対馬間で27日がラストフライトとなった全日空ジェット機「ボーイング737-500」=対馬空港

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