長崎県内外から寄せられた鉛筆などの学用品をフィリピンに届けるため、高校生平和大使派遣委(共同代表・平野伸人さんら5人)は25日、高校生1万人署名活動実行委の森ひばりさん(17)=純心女子高2年=と永石莉里子さん(19)=活水高3年=、宮野春香さん(16)=県立長崎南高2年=を来月、現地へ派遣すると発表した。
同実行委は、2001年の米中枢同時テロをきっかけに「ミサイルよりもえんぴつを」というスローガンの下、「高校生1万本えんぴつ運動」を始めた。フィリピンへの派遣は16回目。計約20万本の鉛筆を集めた。
3人は1月4~7日の日程でフィリピンのタガイタイやマニラを訪問。自立支援施設を訪ね、鉛筆などを手渡すほか、現地の若者との交流や、核兵器廃絶を訴える活動などに取り組む。
長崎市役所での記者会見で森さんは「一人一人が平和を願い、相手を思いやる気持ちを持って現地で活動し、平和の輪を広げたい」と抱負。永石さんは「違う環境やバックグラウンドを持つ同年代と、どのように世界平和を考えているかなど意見交換できれば」と期待感を示した。宮野さんは「現地の高校生と交流して多くを学び、帰国してからも吸収したものを発信していきたい」と意気込みを語った。
高校生3人フィリピンへ派遣 「1万本えんぴつ運動」
- Published
- 2018/12/26 00:26 (JST)
- Updated
- 2018/12/27 00:09 (JST)
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