ブツブツくんとブツブツちゃん 「配慮足りず」活動終了へ 九十九島パールシーリゾートのPRキャラクター

 佐世保市の九十九島パールシーリゾートのPRキャラクター、「九十九島のブツブツくんとブツブツちゃん」が本年度いっぱいで活動を終えることが22日、分かった。昨年6月の誕生以来、外見に悩みを持つ人への配慮を求める意見が市に数件寄せられていた。

 パールシーリゾートは佐世保市の第三セクター、させぼパール・シー(鹿子前町)が指定管理を受けて運営している。

 佐世保市などによると、キャラクターは夏から翌年春にかけて展開するプロモーション活動の一環で制作。九十九島に浮かぶ島をモチーフにしており、CM放映やグッズ販売に加え、着ぐるみを作り来場客対応に活用していた。

 しかし、誕生直後から「病気の人がいることを知ってほしい」とする意見や、いじめを不安視する声などが佐世保市に複数寄せられた。これを受け佐世保市とさせぼパール・シーが協議。広告物やSNSにキャラクターを利用しないなど露出を控えていたが、佐世保市が本年度での活用終了を依頼した。

 佐世保市観光課の担当者は「配慮が足りなかったと思う。市民が誇りに思い、県外の人に興味を持ってもらえるような広報を心掛けたい」とした。

九十九島パールシーリゾートのPRキャラクター「ブツブツくん」(左)と「ブツブツちゃん」=佐世保市鹿子前町、九十九島水族館海きらら(2018年7月7日撮影)

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