27年ぶり大相撲諫早場所 ファン2300人 取組や交流満喫

約2300人が楽しんだ諫早場所=諫早市中央体育館

 大相撲冬巡業の「諫早場所」が10日、長崎県諫早市小船越町の市中央体育館であり、約2300人が白鵬関、鶴竜関の両横綱や同市出身の對馬(つしま)洋(なだ)(26)らの迫力ある取組を堪能し、力士との交流を満喫した。

 諫早市巡業は27年ぶり。約160人の力士が参加した。取組が始まり、長崎県内出身の力士や行司が紹介されると拍手と歓声が送られた。県立諫早農業高から日本大を経て、境川部屋に入門した幕下の對馬洋が寄り切りで勝利を収めると、どっと会場が沸いた。

 對馬洋は「大きな声援が聞こえてすごくうれしかった。地元の応援に応えられるよう、本場所でも頑張りたい」と意気込んだ。

 朝からの公開稽古では、土俵上で力士の体がぶつかる激しい音や、四股を踏むときの床の振動に観客から驚きの声が上がった。合間に力士と写真撮影をしたり、サインを求めたりするなど、触れ合いも楽しんだ。

 大村市の飲食店経営、富永佳子さん(40)は「取組だけでなく、相撲の魅力を伝える試みもあって楽しかった」と話した。

ファンと交流する對馬洋(中央)

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