MLBが春季キャンプ中断を発表 選手はキャンプ地、自宅、本拠地調整の「3択」

MLBが新型コロナウイルスの感染拡大を受けてスプリングトレーニングの中止を発表【写真:AP】

エンゼルスのGMは大谷翔平投手のリハビリを「これまで通り行う」と明言

 メジャーリーグ機構(MLB)は13日(日本時間14日)、新型コロナウイルスの感染拡大を受けてオープン戦中止とシーズン開幕の最低2週間延期が決まったことを受けて声明を発表。スプリングトレーニングを中断するとした。米スポーツメディア「ジ・アスレチック」のファビアン・アルダヤ記者が自身のツイッターで伝えている。

 声明の概要は以下の通り。

「MLB選手会と本日(13日)アリゾナでミーティングをした結果、スプリングトレーニングの活動を停止することに決定しました。即座に実行されます。選手は、家に戻るか、スプリングトレーニングの行われている市にとどまるか、球団の本拠地に行くか、という選択になります。これは、選手、職員、スプリングトレーニングのホストコミュニティーの為に何がベストであるかを考えた結果です。MLBは、専門家が勧める予防措置を考慮して、今後も状況を注意深く見守っていきます。我々は新型コロナウイルスによって影響を受けた人々や、コミュニティーのことを祈っています」

 これを受けて大谷翔平投手が所属するエンゼルスのビリー・エプラーGMが同日、電話会見に応じ、以下のようにコメントした。

「選手には複数のオプションを提示した。1つはスプリングトレーニングの場所(アリゾナ州テンピ)に残る。施設はこのままオープンさせておく。この場合は、メディカルやコンディショニングできるようにスタッフが残って選手のトレーニングをアシストする。2つ目はオフシーズンに滞在する家に戻る。3つ目はアナハイムに滞在する。その場合は、選手がエンゼルスのスタジアムを利用してトレーニング出来るようにする」

 そして、こう付け加えた。

「選手1人1人に連絡を取り、これらのオプションを提示した。家族や友達、チームメートなどと話をして、明日(14日=日本時間15日)返事をもらうことにしている。球団としては彼らにとって一番良い選択をしてほしいと思っている」

 エプラー氏によると、球団内に新型コロナウイルス症状などがある人は現時点でいないという。5月中旬にメジャーで復帰登板するプランが描かれている大谷翔平投手についても言及。「リハビリは、これまで通り行っていく」と述べた。

 2年ぶり二刀流復活を目指す大谷は今後、どこでどのような形で調整を進めていくだろうか。(盆子原浩二 / Koji Bonkobara)

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