【MLB】大谷翔平が全米を震撼させた日 二刀流右腕、衝撃の投手白星デビューから丸2年

2018年4月1日(日本時間2日)にメジャー初登板初勝利を挙げたエンゼルス・大谷翔平【写真:Getty Images】

大谷は2018年4月2日のアスレチックス戦で投手デビュー、6回3失点で勝利投手になった

 エンゼルスの大谷翔平投手がメジャー初勝利を挙げてから丁度2年となった。2018年4月1日(日本時間2日)、敵地でのアスレチックス戦で大谷はメジャー初登板。6回92球を投げて3安打6奪三振1四球で3失点(自責3)。チームは7-4で勝利して白星を手にした。メジャーを震撼させた投球を改めて振り返る。

 大谷は3月29日(同30日)のアスレチックスとの開幕戦で打者デビュー。「8番・DH」で出場。2回の初打席で右前打を放つ堂々のデビューを飾っていた。それから3日後、今度は投手として全米に衝撃を与えた。最速160キロの速球を軸に6回を3失点投球。2回に3ランを許したが、スライダーを中心に要所でスプリットを織り交ぜる配球で立て直す。6回まで4イニング連続3者凡退に退ける圧巻投球で見事白星を手にした。

 当時の指揮官、マイク・ソーシア監督が「彼の才能が見えたし、投球をまとめる能力も見えた」も手放しで褒め称えた大谷の投球。敵のアスレチックス、米メディア、ファンは驚きのコメントを残している。

 対戦相手アスレチックスのボブ・メルビン監督は「98マイル(約158キロ)を投げる投手に対しては、打者はかなり早くバットを始動させなければならないが、そうすると今度は変化球が生きてくる。彼は本物のようだね」と脱帽。空振り三振、空振り三振、左飛に封じられた3番のマット・オルソン内野手は「すごく期待値が高い中でも、さすがプロだね。今日はいいボールが来ていた」と評した。

メディア、ファンが大谷を称賛「世界が見つめる中、がっかりさせなかった」

「米ヤフースポーツ」は「ショウヘイ・オオタニがエンゼルスデビューで力強い先発試合。序盤のホームランから立ち直った」と速報。2回に3失点したが、「オオタニは崩れなかった。その代わりに、自分自身を取り戻した。メジャーリーグのピッチャーとしてのデビューでA’s(アスレチックス)を完璧にシャットダウンさせた」と称賛した。MLB公式サイトは「世界が見つめる中、オオタニはがっかりさせなかった」と動画を加えて伝えた。

 動画を公開したMLB公式サイトのインスタグラムには、ファンから称賛コメントが寄せられた。「ゴッドだ」「なんてえげつないスプリットなんだ!!」「ボールはまさにテーブルから落ちたんだ」「才能があるね」「史上最高の投手だ」「素晴らしい投球」と、賛辞が止むことはなかった。

 大谷の2018年の投手成績は、10試合に登板して4勝2敗、防御率3.31。51回2/3を投げて63三振を奪った。同年10月に行った右肘のトミー・ジョン手術からのリハビリを経て2年ぶりに二刀流を復活させる大谷が今季どんな投球を見せるか。新型コロナウイルス感染拡大の影響で延期されている開幕が待ち遠しい。(Full-Count編集部)

© 株式会社Creative2