停泊中の客船 妊婦2人下船 緊急的な人道上の措置

 長崎県は24日、長崎市の松が枝岸壁に停泊中のクルーズ船「コスタ・ベネチア」の乗組員の妊婦2人(外国籍)について、緊急的な人道上の措置として帰国させるため下船させたと発表した。
 県によると、同日、妊婦として予期せぬ事態を避けるため大使館から協力要請があった。健康状態は問題ない。出国まで大使館側が同行する。
 同船は出港予定の同日午後6時半を過ぎても離岸しなかったため、県は条例に基づき、同9時すぎに移動命令を発令。同10時55分ごろ出港した。次の寄港地は決まっていないとみられるという。


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