コスタ・アトランチカ 新たに50代男性が救急搬送 入院は計5人に 

 長崎市の三菱重工業長崎造船所香焼工場に停泊中のクルーズ船コスタ・アトランチカ(イタリア船籍、8万6千トン)で新型コロナウイルスの集団感染が発生した問題で、県は4日、最初の検査で陰性だった20代男性乗組員が、再検査で陽性と判明したと発表した。先月20日の最初の感染者確認時の乗組員623人のうち陽性者は149人となった。
 男性は外国籍で、船の運営に従事する「エッセンシャルクルー」。経過観察中だったが、2日から微熱やせきがあったため検体を採取し、3日に長崎大で感染の有無を調べた。現在は船内の個室に隔離されており軽症。経過観察中はごみの仕分けなどで船内を移動しており、県などは同様の業務などに従事していた外国籍の6人を濃厚接触者として特定。うち5人は陰性で1人は再検査となった。
 また県によると、陽性の50代男性乗組員(外国籍)が4日に息苦しさを訴え、陸上自衛隊のコンピューター断層撮影(CT)車で肺炎が確認されたため、長崎市内の指定医療機関に救急搬送された。これで乗組員の入院は計5人となった。

 


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