【MLB】大谷翔平一問一答 コロナ禍シーズンは「何が正解か分かっていない。できることを」

オンライン会見に臨んだエンゼルス・大谷翔平【写真:盆子原浩二】

大谷はキャンプ再開2日目を終え、オンライン会見に臨んだ

エンゼルスの大谷翔平投手が4日(日本時間5日)、キャンプ再開2日目を終え、オンライン会見を行った。新型コロナウイルス感染拡大で3月中旬にスプリングトレーニングが中断されてから初めての取材対応。7月23日か24日(同24、25日)に開幕する60試合制のシーズンへ向け、「最初から最後まで全力で飛ばしていきたい」と二刀流復活への意欲を見せた。

この日はノースロー調整。フリー打撃では24スイングで4本の柵越えを記録した。日本時間5日は26歳の誕生日。オンライン会見では新型コロナ禍で迎えるシーズンへの複雑な思いを打ち明けた。

――キャンプ再開した。野球練習した時の気持ち。
「2箇所に別れてやってますし、時間帯も違う。実際に会っているのは5人ぐらいですかね。5、6人で回っているので全員でやっている実感はないですけど、裏方の方もいるので、久々に会った人とか。ユニホームとか着てやったりとか、そういうのは全然違うかなと思うので、より練習に気合が入るかなと思います」

――嬉しい気持ちか。
「それはそうですね。人はいっぱいいますし、外でもみんなで動けるので。そこは楽しいかなと思います」

――他球団ではプレーしない選手もいる。プレーする不安は。
「何が正解なのかよく分かっていないところではあると思うので。できることをやるしかないですし、僕は1人で暮らしているので。私生活で誰かというワケでもないので不安はないですけど、家族がいる人とかは不安じゃないかなと思います」

――開幕がなかなか決まらなかった。
「個人的にはやりたいと思っていたので、とりあえず決まったことは良かったなと思いますし、再開した時にしっかり頑張る準備はしてきたつもりなので。頑張りたいなと思います」

――今季は60試合制で行われる。
「個人的には投手として復帰した1年になる。最初から最後までとなると不安の方が大きいかなと思うんですけど、短期ならそういう不安はないと思う。そういう意味ではいいかなと。出場機会とかありますけど、その辺りを考えても仕方ない。しっかり出たタイミングで頑張れるようにしたいなと思います」

5日は26歳の誕生日「毎年毎年ベストを更新している状態で来ている」

――26歳で肉体的なピークをどう考えているか。
「状態はいいかなと思っていますし、毎年毎年ベストを更新している状態で来ていると思っている。自分自身でも過去を美化したがる傾向があるのかなと思う。感覚的にはすごくいいですけど、それがベストかどうか。よく分からないというか……。そういうところはあるかなと思いますね」

――ワールドシリーズ制覇が目標になる。60試合制でどう貢献したいと思っているか。
「日程がよく分かってはいないので、どうなるか分からないですけど、今のところ、ポストシーズンの出場権も増えるかと思いますし、チャンスも増えるかなと思うので。まずは1試合1試合、頑張るしかないのかと思います」

――自粛期間中も投球練習を行っていた。強度、球数は。
「ライブBPは週1回ぐらい入って、その間にブルペンは1回ぐらいかなと。最大で60球ぐらいですかね」

――18年の手術前から状態はどれぐらい上がってきているか。
「手術前の感覚は覚えていないので、比較は難しいところではありますけど、状態は悪くないと思っているので。強度が上がれば(筋肉が)張ったりもしますし、球数が多くなれば、張ったりすることもあるので。そこはシーズン中の調整が必要かなと思っていますね」

――コロナ禍の練習でルーティンに変化はあるか。
「特にないですかね。小分けに練習したりしているので、会う人も少ないですし、最小限の人で練習をやっていたりするので。そこの違いはありますけど、特にはないですかね」

――投打の調整具合は。
「フィジカル的にはいいと思いますけど、実戦練習というかライブBPの打席に入るのもそうですし、そういうのはここから始まっていくと思うので。そういう意味では実戦の感覚はまだまだかなと思いますね」

――開幕へのモチベーションは。
「それは変わらないですね。例年と。開幕前の1か月という感じですかね」

――開幕が4か月遅れてプラスになったことは。
「普通に開幕している状態だと投手として復帰できてないですし、マイナーに行きながら移動しながらになっていたと思うので。結構、しんどかったのかなと思う部分はあるんですけど、そういう意味では投手としての調整期間が設けられたというのは1つプラスじゃないかなと思います」

――体の変化は。体重の増減は。
「調整の一貫として毎年やっていることなので。オフ期間の中盤から終盤の調整の仕方をもう1回ありました」(Full-Count編集部)

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