コスタ・アトランチカの船員「彼らを支えて」 メッセージ、本紙に寄せる

コスタ・アトランチカ

 今春、長崎港に停泊中に新型コロナウイルスの集団感染が発生したクルーズ船コスタ・アトランチカの乗組員男性が16日、感染者が相次いでいる長崎みなとメディカルセンターと長崎大学病院の職員が偏見や差別を受けていることに心を痛め、「彼らは私たちを全力で助けてくれた。次は私たちが彼らを支えなければならない」とのメッセージを本紙に寄せた。
 同船では620人余りの乗組員のうち、149人が感染。大半は船内の個室に隔離されたが、陰性者を含む11人が同センターと大学病院に入院した。1人の死者も出さず、今月9日に最後の乗組員が退院。現在、同船はフィリピンに滞在中という。
 会員制交流サイト(SNS)でメッセージを寄せたのはインドネシア国籍の30代男性。センターと大学病院の感染者には「皆さんが健康になることを心から願う」。職員が差別などを受けていることについても「彼らは私たちをコロナから守るために闘っている。その状況を理解し、(日ごろの)感謝の気持ちを送ってほしい」と市民に呼び掛けた。

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