DeNA梶谷、ヤクルト小川は争奪戦も? ロッテ澤村ら今オフにFA宣言した5選手は…

ヤクルト・小川泰弘、DeNA・梶谷隆幸、ロッテ・澤村拓一(左から)【写真:荒川祐史】

DeNA梶谷&井納らは国内FA権、ロッテ澤村は海外FA権を行使した

NPBは5日、フリーエージェント(FA)権の行使選手を公示した。FA宣言した7選手のうち、DeNA・梶谷隆幸外野手と井納翔一投手、ロッテの松永昂大投手、ヤクルトの小川泰弘投手が他球団への移籍を視野に国内FA権を行使。ロッテの澤村拓一投手はメジャー挑戦を視野に海外FA権を行使した。6日から交渉が解禁となる。

梶谷はプロ14年目の今季は主に1番として打線を引っ張った。109試合に出場し、リーグ2位の打率.323、19本塁打、53打点をマーク。規定打席に到達したシーズンではキャリアハイのハイアベレージだった。10月27日にFA権行使の申請書類を提出。権利行使について、梶谷は「宣言残留を球団が認めてくださっているので、その中で他球団の評価もやっぱり聞きたいなということで、宣言しました」と理由を明かした。

プロ8年目の井納は今季開幕からローテを守り、17試合登板。6勝7敗、防御率3.94の成績を残した。エース今永ら負傷者が出る中で安定して投球回を投げた。通算50勝を挙げている34歳右腕は「来年35歳で(FA権を)持っていても仕方ない部分もあります。他球団の僕に対する評価とか、そういうことではなくて。ただ持っていてもしょうがないので、使わせていただいたということです」と権利行使の理由を説明した。

ロッテ松永は今季5試合登板にとどまったが、7年連続40試合以上に登板

ロッテ・松永は左肘が万全ではなく今季5試合登板にとどまったが、プロ入りから昨季まで7年連続で40試合以上に登板。通算359試合登板、135ホールドを記録するなど実績豊富だ。32歳左腕は球団を通じて、「FA宣言をさせていただくことになりました。自分が得た権利なので行使したいと思いました。残留するにしても移籍をすることになったとしてもFAをすることで新しい経験が出来る。この経験を生かして、来年からやっていきたいと思いました」とコメントしている。

今季途中に巨人からトレード移籍したロッテの澤村は移籍後に22試合に登板。0勝2敗1セーブ、13ホールド、防御率0.95とセットアッパーとして活躍した。球団を通じて「このたびFA権を行使することになりました。権利をとるにあたって、これまで数多くの人に恵まれて支えてもらってこの権利をとることができました。心より感謝をしています。今回は色々な人と話をした中でおもいきって行使をすることにしました。自分の野球人生なので悔いのない選択をしたいと思います」とコメント。大リーグ挑戦の希望を持っており、今後は幅広くオファーを待つことになりそうだ。

ヤクルトの小川はプロ8年目の今季は20試合登板して5年ぶり2桁となる10勝(8敗)、防御率4.61をマークした。2013年に16勝を挙げて最多勝、最高勝率のタイトルを獲得して新人王を受賞。通算75勝を挙げている実績豊富な先発右腕は争奪戦に発展する可能性がありそうだ。

また、西武の守護神・増田達至投手、西武の熊代聖人外野手はそれぞれFA権を行使して残留を表した。今季48試合登板して33セーブを挙げた増田は新たに4年契約。熊代は、守備固めなどで今季38試合出場した。(Full-Count編集部)

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