長崎県など西日本一帯に健康被害をもたらしたカネミ油症事件は50年前の10月10日、新聞報道で発覚した。汚染油を直接食べた人だけでなく、その子どもらにも深刻な症状が現れている。一方、そうした次世代の油症認定や医療保障などの救済は進んでいない。終わりの見えない化学物質被害の「連鎖」の実態を見詰めた。
「救済法生かされてない」
6月下旬、福岡市内。カネミ油症被害者福岡地区の会事務局長で油症2世の三苫哲也(48)は、国とカネミ倉...
長崎新聞
「遺伝子などの異変調べて」
カネミ油症患者の子や孫の健康被害を巡り、原因物質ダイオキシン類が母の胎盤や母乳から子に移行することは...
長崎新聞
長山氏「国、研究班は放置」
カネミ油症の症状は世代を超えて引き継がれているように見えるが、全国油症治療研究班は明確な答えを示せて...
長崎新聞
研究班、医学の“限界”も
油症患者として本来救われるべき油症2世、3世が見過ごされているのではないか-。カネミ油症の研究や診断...
長崎新聞
長崎県内は30年以上認定なし
カネミ油症患者から生まれた子や孫の大半は、患者として公的に「認定」されていない。認定患者の長女で、諫...
長崎新聞
カネミ油症2世で長崎県内在住の認定患者、永井達也(46)は、妻に「負い目」を感じている。20年ほど前...
長崎新聞
2世ら50年目の枷語る
半ば諦めにも似た感情が心を覆っている。長崎県内本土に暮らすカネミ油症の認定患者、永井達也(46)は生...
長崎新聞
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