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『ははのれんあい』窪美澄著 人はねじれながら生きていく
自分の歩いているこの道は、何も間違っていない。すべてが、まるっと、大正解である。そんなふうに確信しな...
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『睦家四姉妹図』藤谷治著 「寄り添い欲」を温かく満たす一冊
1月17日や、3月11日が近づくと、SNSには「あの日、あの時、自分はどこでどうしていたか」をつづる...
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『料理なんて愛なんて』佐々木愛著 「正しさ」は果たして幸福なのか
向上心、とか呼ばれる類いのすべてが、おしなべて嫌になることがある。どんなにささやかなものでも、だ。「...
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『眠れぬ夜はケーキを焼いて』著者・午後 大丈夫、大丈夫
眠れない。ここ最近、布団に入ってから数時間、一向に寝付けないのだ。無理やり目をつぶり小さな音で音楽を...
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『レミドラシソ 鶴谷香央理短編集 2007-2015』鶴谷香央理著 心が通った音がする
夫を亡くした老婦人と内向的な女子高生、58歳差の二人が「BL」を通して友情を育むマンガ「メタモルフォ...
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『ノベライズ 花束みたいな恋をした』坂元裕二原作・脚本、黒住光著 ありふれた物語って、なんでこんなに
人間性を疑われそうだが、花束が苦手だ。頂いた暁には「わー」と感嘆の声をあげるけど、家に持って帰っても...
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『高瀬庄左衛門御留書』砂原浩太朗著 研ぎ澄まされた語りに万感を読み取る
抑制された筆運びで心の機微を描き出す。人生の不如意、淡い恋情、謀略と、それぞれに相対した主人公の誠実...
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『デス・ゾーン』河野啓著 死が逆照射する「私」たちの加害性
読後、もやもやとした割り切れない気持ちが残る。むなしさが募り、切なさも感じる。なぜだろう。 本書『デ...
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『旅する練習』乗代雄介著 人生の一回性を鮮やかに
同じ日は二度と来ない。そんな当たり前のことを、切なさや痛みとともに突き付けられる。ロードノベルに名作...
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『移動図書館の子供たち』我妻俊樹ほか著 正体不明の短文集
まず装丁が気に入った。まえがきもあとがきも著者略歴もない。目次は……巻末にあった。小説家や翻訳家など...
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