ニック・マルティネスがカーショウの代役としてアメリカ代表再加入

保険の問題でワールド・ベースボール・クラシック(WBC)出場を断念したクレイトン・カーショウ(ドジャース)に代わり、ニック・マルティネス(パドレス)がアメリカ代表に加わることが決まった。マルティネスは当初、アメリカ代表入りの意思を表明し、リリーフで起用される見込みだったが、所属するパドレスでは先発を務める予定のため、先発投手としての調整に専念するために出場を辞退。最終ロースター30人には含まれず、指名投手枠に登録されていたが、カーショウの辞退により先発投手としてアメリカ代表に再加入することになった。

マルティネスはメジャー復帰1年目の昨季、先発で10試合、リリーフで37試合に登板して106回1/3を投げ、4勝4敗8セーブ、8ホールド、防御率3.47、95奪三振を記録。先発、中継ぎ、抑えと様々な役割をこなし、ポストシーズンでも7試合で3ホールド、防御率0.82と好投してパドレスのリーグ優勝決定シリーズ進出に貢献した。メジャーリーグ公式サイトでパドレスを担当するAJ・カッサベル記者によると、マルティネスはどの試合で先発するかは未定だが、アメリカ代表の先発ローテーションの一角を担うことを保証されているという。

2021年に開催された東京五輪にアメリカ代表の一員として出場したマルティネスはそれ以来、アメリカ代表としてWBCに出場することを夢見てきた。「アメリカ代表のユニフォームを着ることは僕にとって信じられないほど特別なことなんだ。僕の家族はキューバ出身で、機会を求めてアメリカにやってきた。(アメリカ代表の一員としてプレーすることは)とても恐れ多いことだし、本当に光栄だよ」とマルティネスは語る。

マルティネスによると、WBCに出場することはシーズン開幕に向けた調整にほとんど影響を与えないという。「オープン戦で投げる予定だった日にWBCで投げることになるはず。スケジュールにほとんど影響はないよ」とマルティネス。リリーフではなく先発としてアメリカ代表でプレーする機会を得たマルティネスは夢の大舞台でどんなピッチングを見せてくれるのだろうか。

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