パドレスのサイドラー・オーナー 「マチャドが私の最優先事項だ」

パドレスのスター三塁手マニー・マチャドは今季終了後にオプトアウト(契約破棄)の権利を行使するつもりであることを明言している。一方、パドレスのピーター・サイドラー・オーナーは「フリーエージェント(FA)の選手であれ、私のチームの選手であれ、仮定の状況について話をするのは控えたい」としつつも「マニーは私の最優先事項だ」とマチャドがオプトアウト権を行使した場合に全力で引き留めにかかる方針を明らかにした。なお、パドレスはシーズン中の契約延長交渉にも前向きな姿勢を示している。

メジャーリーグ公式サイトでパドレスを担当するAJ・カッサベル記者は、現在のパドレスとマチャドの状況を以下の【1】~【3】のように整理している。

【1】今季終了後、マチャドは10年契約の残り5年1億5000万ドル分を破棄してFAになることができる。

【2】今オフ、マチャドは契約延長もしくは契約内容の見直しで合意できなかった場合、オプトアウト権を行使するつもりであることをパドレスに伝えていた。

【3】地元紙「サンディエゴ・ユニオン・トリビューン」によると、マチャドはスプリング・トレーニング開始日を契約延長交渉の期限に設定しており、マチャドがシーズン中の契約延長交渉に応じるかは不明である。

つまり、いくらパドレスがシーズン中にマチャドとの契約延長交渉を行いたいと考えていたとしても、マチャドがそれに応じるかどうかはわからないということだ。マチャドがこれ以上の交渉に応じず、オプトアウト権を行使してFAとなったあとにパドレスとの交渉が再開される可能性もある。

A・J・プレラーGMはサイドラー・オーナーと同様に「マニーは常に私や球団組織にとって最優先の存在だ」とコメント。「彼は驚異的な選手であり、チームの戦いの重要な部分を占めている。このプロセスに関して彼のことをリスペクトしているし、彼の代理人とも良好な関係を築くことができている。我々は常にオープンでクリアなコミュニケーションを取っていくつもりだ。彼がさらなる交渉を求めるのであれば、我々は応じるよ」とマチャド側の要望があれば、いつでも交渉のテーブルにつく準備があることを明らかにした。

今オフ、ザンダー・ボガーツを獲得したパドレスだが、プレラーGMは「ボガーツはマチャドの代わりの三塁手ではなく、マチャドと一緒にプレーさせるために獲得した」と強調する。一方、「無限に資源があるわけではない」とも話しており、マチャドを引き留めた場合、2年後にFAとなるフアン・ソトをチームに残すのは困難になるだろう。サイドラー・オーナーとプレラーGMはマチャドとソトという2人のスター選手をめぐって難しい決断を強いられることになりそうだ。

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