東京五輪、藤沢のレガシーは 橋本聖子氏「ボランティア活動、拡大うれしい」

五輪ボランティアの可能性について話し合ったフォーラム=藤沢市

 五輪メダリストで東京五輪・パラリンピック大会組織委員会会長を務めた橋本聖子参院議員を招いたフォーラムが22日夜、藤沢市のFプレイスホールで開かれた。同市の主催で、市民ら約150人が参加。東京五輪のレガシー(遺産)をテーマに、大会後も続くボランティア活動の可能性について話し合った。

 同市では五輪ボランティアを務めた市民らを中心に地域課題の解決や活性化に取り組む「チームFUJISAWA2020」が発足。東京五輪セーリング競技会場の同市江の島を飾ったアサガオを2024年のパリ五輪に届ける「あさがおプロジェクト」が有志の発案で進められている。

 パネルディスカッションには橋本氏、同プロジェクトの齋藤泰子代表、鈴木恒夫市長が登壇。

 齋藤さんは「五輪後も活動が継続していることが何よりうれしい。プロジェクトの認知度も徐々に高まっている。ボランティアをしていると間違いなく藤沢というまちが好きになっていく」と思いを述べた。

 鈴木市長は「五輪開催はもとより、ボランティアの活動をレガシーとして残していくことが一番大事。この流れが形になってまちづくりに生かしていける」と期待を込めた。

 橋本氏は「東京大会を契機とした活動が継続しているだけでなく、さらに広がっていることがものすごくうれしい」と賛同。「地域貢献や社会開発にもつながっていく大きな力を生み出すのではないか」と展望を語った。

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