岡村靖幸「アパシー」ツアーを目撃!小山田圭吾も千秋楽の中野サンプラザに登場  復活しだぞ! 側転とコール&レスポンス

青春靖幸の初期代表曲「Dog Days」をツアーで披露

岡村ちゃんが、ついに「Dog Days」を歌ったーー。

2022年11月から翌年1月にかけて開催された岡村靖幸「アパシー」ツアー。30数年ぶりに歌ってくれたこの曲に、涙したベイベ(岡村ちゃんファンはこう呼ばれます)は多いのではないだろうか。

PARCO劇場で私が初めてDATE(岡村ちゃんライブはこう呼ばれます)したのは1991年1月。途中ライブツアーをしない(できない…)年はあったものの、ツアーが開催されれば、毎年数回は参加するようにしている。

DATEでは、最新の曲はもちろん、過去にリリースした曲も取り混ぜ、新旧ベイベを楽しませてくれる岡村ちゃん。だが、名曲なのになぜ?と、私がずっと疑問に感じていたのが「Dog Days」をDATEで長らく演奏していないことだ。

「Dog Days」は、1987年7月22日にリリースされた、岡村靖幸第4弾シングル曲。気の強そうな女の子に恋して振られる男の子を描く、夏の日のストーリーなのだが、聴くたびに10代の夏にワープしてしまう。鎌倉で撮影されたMVもすごくいい。ケミカルウォッシュのデニムを着て、切ない演技をする若き日の岡村ちゃんがかわいい。

岡村ちゃんの楽曲は大まかに、青春しているものと、セクシーなものに分かれると思うのだが、「Dog Days」は青春靖幸の初期代表曲。91年以降は、アコギを弾きながらワンフレーズ歌ってくれたことはあったものの、フルでの演奏はなかったと思う。イントロが聴こえてきた途端、ほんと胸がギュッとなったよ。

側転とコール&レスポンスが復活!小山田圭吾も登場

「アパシー」ツアー、この他にもトピックありすぎ。

87年リリースされた「SUPER GIRL」。この曲の間奏では岡村ちゃんの側転がお約束なのだが、ここ数年はそれがなくなり、まあ50代に側転はな…… と思っていたら、なんと! 毎回ではないものの、あの側転が見事復活した。それも納得。今ツアーの岡村ちゃん、とにかく体が軽そうで、ダンスがしなやか。膝の曲げ伸ばしが、とってもなめらか。57歳ってウソでしょ、若返ってるよ。

ツアーラストの中野サンプラザ2Daysは、東京都のイベント開催制限に関する緩和を受け、観客の声出しがOKに。つまりそれは、岡村ちゃんとベイベたちのコール&レスポンス復活ということ。私も張り切って、「だいすき」の歌詞にある「ヘポタイヤー」を叫び、「Dog Days」の女声パート「車のない男には興味がないわぁ 諦めて出直して勉強でもしぃてぇて」を熱唱した。

サンプラザ千秋楽では、アンコールにCorneliusが登場。ソリッドなギター演奏を聴かせてくれた。どん底のつらさを知る岡村ちゃんが、どん底のつらさを知った小山田くんに手を差し伸べたようにも見え、うるっときてしまった。「成功と挫折」という曲タイトルもぴったりすぎる。さらに、である。2023年7月に閉館が決まった中野サンプラザでのDATEはこれが最後。ということで、なんと、岡村ちゃん、バンドメンバー、スタッフ、観客での記念撮影まで行われた。

私のリマインダーでの岡村ちゃんコラムはこれまで6本。もうさすがにネタはないだろうと思っていたが、こんなアップデートした岡村ちゃんを見たら、7本目を書かずにはいられなかったよ。

そう、岡村ちゃんは今もアップデートしている。マンネリDATEなんてあり得ない。次のツアーでは何を見せてくれるか、私たちベイベも油断してる場合じゃない。8本目の岡村ちゃんコラムも、こりゃあるな。

カタリベ: 平マリアンヌ

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