中国、通信衛星と地球観測衛星を相次いで打ち上げ成功

【▲ 長征2号C(左)と長征3号B(右)(Credit: CASC Weibo)】

中国は日本時間2023年2月23日と24日に、中国国営企業が開発した「長征3号B」ロケットと「長征2号C」ロケットの打ち上げを実施しました。2つのロケットに搭載されていた人工衛星は無事に軌道へ投入されたことが、複数の中国メディアにて報じられています。

打ち上げに関する情報は以下の通りです。

■打ち上げ情報:長征3号B(CZ3B Y93)

ロケット:長征3号B/E
打ち上げ日時:日本時間2023年2月23日20時49分【成功】
発射場:西昌衛星発射センター(中国)
ペイロード:中星26号(ChinaSat 26)

中星26号は、DFH-4E(東方紅4号E)衛星バスをベースに製造された高スループット通信衛星です。同衛星はCバンド・Kuバンド・Kaバンドに対応しており、主に中国東部や東南アジア、北米西海岸地域などの広範囲をサポートし、太平洋を横断する中国と北米間の航路に高速通信サービスを提供します。

【▲ 参考:DFHシリーズ(Credit: Marketing Development and Recognition of DFH-4 Series Bus Satellites)】

■打ち上げ情報:長征2号C(CZ2C Y67)

ロケット:長征2号C
打ち上げ日時:日本時間2023年2月24日13時1分【成功】
発射場:酒泉衛星発射センター(中国)
ペイロード:ホルス1(Horus 1)

ホルス1 は、中国空間技術研究院(CAST)の傘下の航天東方紅衛星(Aerospace Dongfanghong Satellite)が開発した地球観測衛星ですが、詳細は明らかにされていません。

なお、長征ロケットシリーズは今回で464回目の打ち上げとなりました。

■打ち上げ関連リンク

Source

  • Image Credit: CASIC
  • 中国航天科技集团(Weibo
  • 新华社(Weibo

文/sorae編集部 速報班

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