待ちに待った⁉︎ルカクがPK蹴り直しで今季リーグ2点目

今季2ゴール目を挙げたルカク @Getty Images

復調のきっかけを掴めるか。インテルのベルギー代表FWロメル・ルカクが待望のセリエA今季2ゴール目をゲットした。

セリエA第23節でインテルは本拠地ジュゼッペ・メアッツァでウディネーゼと対戦した。スコアレスで迎えた20分ごろ、デンゼル・ダンフリースがペナルティエリア内で倒されてPKを獲得。キッカーを担当したルカクがゴール右隅を狙うも、ウディネーゼのGKマルコ・シルベストリのファインセーブに阻まれてしまう。ところがビデオアシスタントレフェリー(VAR)の結果、ルカクがシュートを放つより先にこぼれ球をクリアした選手がエリア内に入っていたとして蹴り直しに。ルカクは1本目と全く同じコースにより強く左足を振り抜き、昨年10月以来となるリーグ2得点目を挙げた。

昨夏にチェルシーからレンタルでインテルに復帰したルカクは、シーズン序盤から度重なる負傷で離脱が続き、トップコンディションでプレーができない時期を過ごす。怪我を抱えた状態で迎えたFIFAカタールワールドカップでも不安定なパフォーマンスに終始し、グループステージ最終節クロアチア戦では絶好の決定機をポストに当てて逃す失態を演じた。エースの不調も相まって、優勝候補に挙げられたベルギー代表はグループステージで姿を消している。

その後ルカクはメンタル面でも安定せず、チームメイトとの衝突、約2ヶ月ぶりに再開したセリエAでは人種差別的なチャントのターゲットにされるなどネガティブが話題が続いていた。そんな状況の中、PKではあるもののようやく挙げたゴール。ストライカーにとって何よりもポジティブなモーメントをきっかけに、最前線に君臨する圧倒的な存在感を再び見たいところだ。

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