トッテナム 代理監督の「100%神話」ぶっ壊れる

FAカップシェフィールドユナイテッド戦でのスッテリーニコーチ @Getty Images

アントニオ・コンテ監督が胆のう炎手術後の回復で休養中のトッテナム。2月5日のマンチェスター・シティ戦以降指揮を執る代理監督のクリスティアン・ステッリーニコーチの勝率は100パーセントだったが、ついにこれが崩れた。これまで4戦4勝だったのだが…。

1日(日本時間2日)にFAカップラウンド16を戦った同チーム。アウェーで行われたシェフィールド・ユナイテッド戦に0―1の敗戦を喫した。

シェフィールドはチャンピオンシップ(イングランド2部リーグ)のチーム。客観的な戦力ではトッテナムより明らかに下だ。しかもこの日はターンオーバー制を採用してサブメンバーを含む構成だった。

それでもトッテナムはシェフィールドに勝てなかった。3試合ぶりに先発復帰したソン・フンミン、リシャルリソン、ルーカス・モウラなどで先発ラインナップを組んだが、1ゴールも決められず屈した。

試合後、ステッリーニ監督代行は

「シェフィールドというチームの特性に合わせてラインナップを組んだ。選手構成自体は良かったと思う」

と言い、

「問題はフィジカル、体力面だった。試合で発揮するエネルギーが足りなかった」

と敗北を分析した。

相手をナメていたのでは? 当然そう思われても仕方がないが、その点にはズバリこう答えている。

「モチベーションに関する問題ではない。むしろイージーだと思えば試合開始からエンジンを掛けないことだってある。今日の我々はそうではなかった。シェフィールドは決して弱い相手ではなかった」

一方でこの試合ではチーム得点王のハリー・ケインを先発メンバーに入れなかったが、これを「後悔しない」とも強調した。

「シーズンに対し長期的な見通しを持つ必要がある。私たちには多くの試合が残っている。ケインはここまで6試合連続出場している。一度は発熱したこともあった。ケインは最高の選手だ。当然、出場時間をコントロールしなければならない」と語った。

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