〈動画あり〉統合2小学校 閉校式典 子どもの明るい未来へ 妙高市へ校旗返納

 妙高市立妙高高原南小と同妙高高原北小は4日、閉校記念式典を行った。長い歴史の終幕を惜しむとともに、4月からの新小学校への希望を語った。統合新設する妙高高原小は妙高高原北小の校舎を使用。開校式は4月10日に行われる。
 妙高高原南小は明治7年、妙高高原北小は同22年の創立。今年3月31日で両校は閉校となり、4月から統合した妙高高原小が開校する。両校の式典で城戸陽二市長は「PTAや地域が議論を重ね、子どもたちの未来のために、統合を英断したことに敬意を表する。この統合は必ずや、妙高高原地域、妙高市の未来に明るい光をともすと信じている。市として精いっぱい力添えをする」と式辞を述べ、学校から市へ校旗が返納された。

◇「爽やかに別れを」 妙高高原南小

おわかれ会の最後に校歌を歌う児童たち(妙高高原南小)

 妙高高原南小では午前に式典と、おわかれ会が行われた。渡辺修司校長は児童に向けて「今まで学んできたことは、皆さんの心の中に刻まれている。関川の清流のように途絶えない」と呼び掛けた。おわかれ会を主催した閉校記念事業実行委員会の引場良男委員長は「児童、保護者、卒業生、学校区の皆さんと共に、学校と爽やかにお別れをしたい」と語った。
 おわかれ会では元校長やPTA会長、卒業生が思い出を発表。児童は学校の歴史や自分たちの思い出、感謝の言葉などを声をそろえて発表した。吉越翔琉君(5年)は「(学校に通う残り13日を)一生忘れない気持ちで過ごしたい」と語った。
◇「私たちの帰る場所」 妙高高原北小

児童による感謝の言葉。学校やふるさとへの変わらぬ思いを語った(妙高高原北小)

 妙高高原北小は午後に式典と感謝の会を実施。加藤一穂校長はあいさつで「新しく仲間となる、妙高高原南小の友達と仲良く、互いに高め合いながら、新しい歴史と伝統を築いていってください」と児童に語り掛けた。
 感謝の会は校歌の歌詞から「越の妙高北小学校」と題した。山浦乃愛さん(6年)による赤倉温泉子ども太鼓の演奏で幕を開け、卒業生が学校への感謝を語るスピーチ。児童は歌や呼び掛けを発表し、「これが私たちのふるさと。私たちの帰る場所」と声をそろえた。児童を代表しあいさつした長崎こころさん(同)は「思いやりや笑顔のある北小の良さと、たくさんの南小の良さを合わせた、素晴らしい妙高高原小になることを期待している」と述べた。
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妙高高原南小の動画

妙高高原北小の動画

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