横浜の中学生が下水道“体感” マンホール記念ふた設置控え

直径1.5mの下水道管内を歩く児童=厚木の杜環境リサーチセンター

 2022年度末で閉校となる横浜市立上白根中学校(同市旭区)の生徒が、管清工業が運営する研究研修施設「厚木の杜(もり)環境リサーチセンター」(神奈川県厚木市森の里若宮)で下水道の仕組みや役割を学んだ。3月24日に開催する閉校式で、校門のそばに記念デザインを刻んだマンホールのふたを設置する予定となっていて、全学年生徒105人が意欲的に知識を深めた。

 同校は学区内の少子化などの影響で、52年の歴史に幕を下ろす。2月21日に行われた体験学習では直径1.5メートルの下水道の中を歩く体験をしたり、スーパーボールすくいを通じて、トイレットペーパーとティッシュペーパーの水の溶けやすさを比較する実験を行ったりした。

 1年生の小林和輝さん(13)は「家の中の(下水道の)仕組みを知れて楽しかった。下水道がなかったら、この世界はすごく汚れているはず」と驚いた様子。2年生の永冨ラミレスさよりさん(14)は「身近にあっても知らないことを体験できた。閉校式は悲しいけど、新たな環境でも勉強や行事に一生懸命取り組みたい」と話していた。

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