オープン戦9日目 カージナルスの20歳有望株ウォーカーが2本塁打

日本時間3月5日、メジャーリーグはオープン戦がスタートして9日目を迎えた。カージナルスの20歳の有望株ジョーダン・ウォーカーはナショナルズ戦に「2番・左翼」でスタメン出場し、2本塁打を含む4打数4安打3打点の大活躍。オープン戦はここまで18打数9安打、打率.500、OPS1.667と開幕ロースター入りに向けて猛アピールを見せている。2001年のオープン戦で活躍して通算703本塁打のキャリアを歩み始めたアルバート・プホルスと比較する声も上がっており、今後が楽しみな逸材だ。

ウォーカーは2020年ドラフト1巡目(全体21位)でカージナルスから指名を受けてプロ入り。この年はマイナーリーグのシーズンが開催されなかったため、翌2021年からプロ野球選手としてのキャリアをスタートし、A級とA+級で合計82試合に出場して打率.317、14本塁打、48打点、14盗塁、OPS.936と非凡な才能を示した。プロ2年目の昨季はAA級で119試合に出場し、打率.306、19本塁打、68打点、22盗塁、OPS.898をマーク。アリゾナ秋季リーグでも21試合で5本塁打、OPS.925と活躍し、今季は開幕ロースター入りの可能性が取り沙汰されている。

プホルスは1999年ドラフト13巡目指名でカージナルスに入団し、プロ1年目の2000年はマイナー3階級合計で打率.314、19本塁打、96打点、OPS.921を記録。翌2001年のスプリング・トレーニングに招待選手として参加すると、オープン戦で活躍し、主力選手の故障やマーク・マグワイアの後押しもあって開幕ロースター入りを果たした。そのプホルスと同じようなキャリアをウォーカーは歩み始めようとしているのだ。

2本塁打を献上したナショナルズのデーブ・マルティネス監督は「ミスは許されない。ミスをすれば、彼に仕留められてしまう」とウォーカーの実力を認めている。カージナルスのオリバー・マーモル監督は「今回のキャンプは多くの競争があると言っていたが、彼はその競争に加わっている。彼は準備ができているし、それを見ているのは楽しいね」と高評価。「6番・左翼」で2001年の開幕戦にスタメン出場したプホルスのように、ウォーカーも今季の開幕スタメンに名を連ねることになるかもしれない。

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