【気は早いが】プレミアリーグビッグ6が「来季絶対欲しい選手」は誰?

今季のチェルシー戦で味方のゴールを喜ぶデクラン・ライス @Getty Image

イングランド・プレミアリーグはこの週末に首位アーセナルが劇的な逆転勝利。まだまだシーズンの3分の1ほどを残し、ここから優勝争いも佳境に入る状況で気の早い話だが……。

英メディアでは「来季のビッグ6の選手獲得の目玉」についての話題が上がっている。

現地メディア「チームトーク」は2日(日本時間)、「デクラン・ライス(ウェストハム)の獲得競争にマンチェスター・シティも参入」「これによりマンチェスター・ユナイテッド、チェルシーをはじめとする(ビッグ6)がいよいよライス獲得のため、にらみ合うこととなる」と報じた。

ライスは、ユースの名門ウェストハムで育ち、2016―17シーズンにトップチームデビュー。守備力の高いMFとして経験を積み、大いなる期待を受けてきた。ガレス・サウスゲート監督が率いるイングランド代表チームではすでに中核を担う選手となっている。

ウェストハム側は主力のライスの慰留に腐心している。英メディア「フットボールインサイダー」によると、2024年6月以降のライスとの再契約を確実に実現するため、年俸面でも過去最高の条件を提示する見通しだ。

しかし、ライスの心はすでにウェストハムから離れかけている。現地メディアはライスは欧州チャンピオンズリーグ(CL)出場を望んでいるとするが、ウェストハムは現在プレミアリーグで降格圏付近をさまよっており、CL進出は夢のまた夢という状況にある。

そこに浮上したビッグ6との移籍交渉。ライスにしてみればまさに渡りに船。さらなる高みを目指すには絶好のチャンスとなる。

ライスとウェストハムの契約は2024年夏に終了する。ライスがウェストハムと契約を延長すれば、より高い移籍金(違約金)が課されることになる。万が一フリートランスファーとなれば、より獲得競争が激化するのは必至。他チームにとってみても、ライスを「最小限のコスト」で手に入れる最後のチャンスでもある。

現にライスの存在は今季開幕前の夏の移籍ウィンドーの目玉のひとつとして浮上した。ウェストハムのユース組織に所属する以前にはチェルシーの下部組織にもいたが、同クラブがライスの獲得を強く望んでいる。戦力補強を急ぐチェルシーは、フランク・ランパード元監督の時代(2019~2021年)から水面下で獲得を計画していたが、膨大な移籍コストがネックとなり、獲得はあえなく立ち消えとなった。

さらに、今季のプレミアリーグで首位に位置するアーセナルもまたライスに熱視線を送っている。「フットボールインサイダー」は「アーセナルはすでにライスの代理人と接触中」と伝えた。エリック・テン・ハフ監督の下、名門再建を狙うマンチェスターUも、ライス獲得に向け虎視眈々(たんたん)と準備を整えている。

「チームトーク」は「ライスの移籍料は1億ポンド(約163億円)を超えるだろう」としつつ、さらに「マンチェスターCも獲得競争に参加してもなんら不思議ではない」としている。

「マンチェスターCは現在、優秀なMFを欲しがっており、ライスにとってもポジションは空いている。ライス獲得のベースは十分に整っているといえるだろう」

この先、よりホットな話題となることは間違いない。

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