工具箱の隙間で覚醒剤密輸未遂容疑 横浜税関、男2人告発 麻薬探知犬やX線検査で発見

横浜税関が押収した工具箱と、内部に隠されていた覚醒剤(右)=横浜税関

 横浜税関は7日、関税法違反(輸入未遂)の疑いで、いずれも千葉県茂原市、建設作業員の男(46)=覚醒剤取締法違反の罪で起訴=、会社員の男(47)=同=を、横浜地検に告発した。

 告発容疑は、氏名不詳者らと共謀し、昨年10月16日、国際郵便を利用して覚醒剤約900グラム(末端価格約5270万円相当)を米国から輸入しようとした、としている。同日、麻薬探知犬やX線検査で、横浜税関川崎外郵出張所職員が発見した。横浜税関の通報を受け、県警が捜査していた。

 横浜税関によると、覚醒剤は工具箱内部の隙間に隠されていた。工具箱は同11日に米ニューヨーク州から発送され、宛先は千葉県茂原市の建設作業員の男の自宅だった。

 神奈川県警は今年1月18日に建設作業員の男、同31日に会社員の男を覚醒剤取締法違反の疑いで逮捕していた。2人は地元の知人同士の関係で、他に関与した人物がいないか調べる。

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