プールAの開催地・台湾にリベラら3人の米野球殿堂入り選手が集結

日本時間3月8日、第5回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)がいよいよ開幕する。チャイニーズ・タイペイ、オランダ、イタリア、キューバ、パナマの5チームが準々決勝進出をかけて争うプールAは台湾で開催されるが、その台湾にはアメリカ野球殿堂入りを果たしている3人の名選手が集結。オランダ代表の投手コーチを務めるバート・ブライレブン、イタリアの監督を務めるマイク・ピアッツァ、そしてパナマ代表のサポート役を務めるマリアーノ・リベラの3人が6年ぶりに開催されるWBCに彩りを加えている。

現在71歳のブライレブンは史上最高のカーブの使い手の1人であり、メジャー22年間で通算287勝、3701奪三振を記録。パイレーツ時代の1979年とツインズ時代の1987年にはワールドシリーズ制覇を経験した。

現在54歳のピアッツァは言わずと知れた強打の捕手で、メジャー16年間で通算2127安打、打率.308、427本塁打、1335打点、OPS.922を記録。オールスター・ゲームに12度選出されたほか、シルバースラッガー賞を10度受賞し、ドジャース時代には野茂英雄の女房役を務めたため、日本でも有名だ。

現在53歳のリベラは歴代1位の通算652セーブを記録した史上最高のクローザー。メジャー19年間で通算防御率2.21を誇り、ヤンキースの5度のワールドシリーズ制覇に貢献した。代名詞は切れ味抜群のカッター。記者会見の場でピアッツァが「あれは不正投球だ。カッターを禁止にしよう」とジョークを飛ばすと、会場は笑いに包まれた。

ブライレブンは「今回のWBCには20チームが参加する。以前は16チームだった。4チーム増え、野球は世界的なものになっているのだと思う。プールAだけでなく、他のプールにも素晴らしいチームが参加している。開催地の台湾に感謝し、優勝を目指したい」とコメント。一塁ディディ・グレゴリアス、二塁ジョナサン・スコープ、三塁アンドレルトン・シモンズ、遊撃ザンダー・ボガーツという自慢の内野陣については「我々のチームには最高の内野陣がいる」と語り、「投手たちにはストライクを投げ、守備を活用してもらいたい」と自軍の投手陣にエールを送った。

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