【オンライン服薬指導】薬局での導入率は81.0%も、実施実績は13.1%の薬局にとどまる/日本保険薬局協会調査

【2023.03.09配信】日本保険薬局協会は3月9日、定例会見を開き、オンライン服薬指導に関する会員調査結果を公表した。それによると、システムを導入している薬局は81.0%と高い比率と違なったが、実施実績があるのは13.1%の薬局にとどまっていた。

オンライン服薬指導実績は「総受付件数」のうち、わずか「0.045%」

調査は会員薬局の管理薬剤師を対象に、オンラインで実施、1薬局1回答としたもの。
回答期間は2023年1月23日(月)~2月20日(月)。
回答数は3838薬局(回答率20.9%)

オンライン服薬指導システムの導入状況では、「導入あり」が81.0%と高い比率となり、「導入なし」は19.0%にとどまった。

一方、直近3か月におけるオンライン服薬指導の実績(服薬管 理指導料4算定実績)があったのは13.1%の薬局であり、総受付件数のうち実施実績件数(算定実績)は0.045%であった。

実績があると回答した406薬局のうち、「直近3か月の回数分布」では、20回以上が32薬局、10-19回が33薬局、6-9回が 33薬局、4-5回が42薬局、2-3回が130薬局、1回が136薬局であり、実績回数についても3回以下が65.5%を占める結果だった。

そのほか、協会では「服薬管理指導料の特例(かかりつけ)の算定状況」も調査しており、算定実績のある薬局は30.6%だった。算定の障害としては、「連携する保険薬剤師の要件(経験3年以上、1年以上在籍)」との回答が最も多く、回答した2853薬局中、1273薬局(44.6%)が障害にあげた。

© 株式会社ドラビズon-line