制限があるからこそ、絆は深まった… 卒業生の答辞に胸熱く 千葉市の中学校

制限があるからこそ、絆は深まった… 卒業生の答辞に胸熱く 千葉市の中学校

 千葉市の中学校で3月10日、卒業式が行われました。

 2022年度の卒業生は、新型コロナの影響で、制限された中学校生活を過ごしましたが、卒業式では、その象徴であるマスクを外し、笑顔で学び舎を巣立っていきました。

 千葉市立の全ての中学校で10日、卒業式が行われ、緑区の誉田中学校では、マスク姿の保護者とは対照的に卒業生は「マスクは外すこと」とする教育委員会の方針通り、素顔で式に臨みました。

 式では、北島啓行校長から卒業生ひとり一人に卒業証書が授与されました。

 今回の卒業生は、新型コロナの感染拡大を防ぐための一斉休校中に中学生になりました。

 入学式は2か月遅れの6月に行われ、行事や部活動なども中止や縮小となりました。

 卒業生の代表は答辞で「楽しい中学校生活を送れるか不安でしかなかった」と振り返りましたが、制限があるからこそ、中学校の仲間との絆は深まり、答辞はその仲間に向けたメッセージで締め括られました。

卒業生代表
「最後に共に過ごしたここにいる仲間たち、3年間あっという間でしたね。みんながいてくれたからこそ、入学式のときには想像できなかった中学校生活を、ここまで楽しい経験にすることができた」

 感染リスクが高いされる合唱のときだけは、マスクを着用しましたが、卒業生は再び晴れやかな笑顔を見せて中学校生活を過ごした学び舎を巣立っていきました。

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