うたかたの芸術、堪能を 横須賀でラテアート写真展 「作品が消えるところが逆に面白い」

ラテアートの写真と作者の峯尾さん=おもしろかん按針

 カフェラテの表面にチョコシロップで描いた「ラテアート」の写真展が26日までの土・日曜、横須賀市東逸見町の「おもしろかん按針」で開催されている。同市坂本町の峯尾真実さん(44)の作品で、泡とともに消えるつかの間の芸術が来場者を楽しませている。

 峯尾さんは嫁ぎ先の「スーパーみねを」の店員を勤めている。5年ほど前、来店するお年寄りたちが憩える場にしようと店内に喫茶スペース「カフェペルカ」を開設。昨年4月からはカフェラテ(330円)を注文した人に趣味のラテアートを無料で描いて提供するようになった。

 「作品が残らず、一瞬で消えてしまうところが逆に面白い」と峯尾さん。作品を交流サイト(SNS)にアップしたところ評判を呼び、市外から訪れる人も。「おもしろかん按針」オーナーで市民グループ「コロボックルの会」の田口義明会長(75)もSNSで峯尾さんの作品に魅せられ、展示会が実現した。

 会場には、かわいらしい漫画の人気キャラクターやスポーツ選手らをイメージしたラテアートの写真約300点を展示している。

 正午~午後6時、入場無料。問い合わせは、田口会長電話090(3205)6111。

© 株式会社神奈川新聞社