DeNA、サイ・ヤング賞右腕バウアーと1年約4億円契約 「ベイスターズでプレー、非常に興奮している」

ベイスターズの球団施設を訪れて今永(左)と握手を交わすバウアー=2019年12月、横須賀市夏島町の2軍施設「DOCK」

 横浜DeNAは14日、新外国人選手として米大リーグで2020年のサイ・ヤング賞(最優秀投手賞)を獲得した前ドジャーズのトレバー・バウアー投手(32)=185センチ、92キロ、右投げ右打ち=を獲得したと発表した。1年契約で年俸は出来高含めて総額約4億円。背番号は96に決まった。今月下旬にも来日する見通し。

 米国出身のバウアーは12年にダイヤモンドバックスでメジャーデビュー。150キロ超の直球にカーブやチェンジアップなどを織り交ぜる。レッズ時代の20年に5勝4敗、防御率1.73でサイ・ヤング賞を獲得した。メジャー通算は83勝69敗。

 19年にはベイスターズの2軍施設を訪問し、今永らと交流した。バウアーは球団を通じて「ベイスターズでプレーができることになり、非常に興奮している。素晴らしいチームの一員となり、一緒に優勝を目指すことができる機会をいただいて、とてもうれしく感じている。選手、そしてファンの皆さんに会いたい気持ちで既に待ち遠しい」などとコメントした。

 ドジャース時代の21年に性的暴行疑惑で提訴され、22年4月に324試合の出場停止処分を科された(同12月に194試合に軽減)。ドジャースは今年1月に退団していた。萩原龍大チーム統括本部本部長は「彼は今、罪に問われているわけではない。本人や代理人、その他いろいろな所から手に入れられる情報を集め、われわれとして(獲得を)GOできると判断した」と説明した。

 三浦監督は「現役バリバリのメジャーリーガーが横浜に来るということで興奮してる。あの投球を見られると思うと楽しみ。すごい活躍を期待している」と話した。(金額は推定)

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