【新型コロナ】政府対策本部「議論なきシャンシャン議事録」 立民・阿部知子氏が批判

阿部知子氏

 立憲民主党の阿部知子氏(衆院神奈川12区)は15日の衆院内閣委員会で、新型コロナウイルスの感染症法上の位置付けを5月から「5類」に引き下げることを決めた政府対策本部について「協議プロセスが不透明」と指摘。政府が公表した審議過程を「議論なきシャンシャン議事録」と批判した。

 コロナを5月8日から5類に移行する方針を決めた対策本部は1月27日に開かれたが、阿部氏はその議事録を引き「関係大臣がつらつら発言して『異議なし』で終了している。こんな内容では後世の検証に使えない」と指摘した。

 これに対し、後藤茂之経済再生担当相は「国会審議などを踏まえて決定したものだ」と述べ、プロセスは明らかになっているとの考えを強調。阿部氏は「決定事項だけ公表して事足りるのであれば、ブラックボックスを容認することになる。過程をきちんと記録にとどめるべきだ」と反論した。

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