WBC辞退のヤンキース・コルテスがオープン戦初登板 5失点で降板

日本時間3月19日、右ハムストリングの故障でワールド・ベースボール・クラシック(WBC)のアメリカ代表を辞退したネスター・コルテス(ヤンキース)がブルージェイズ戦でオープン戦初登板を果たした。2本塁打を浴びるなど4回途中5失点で降板したコルテスだが、「最初の登板なので、健康に気持ちよく投げることが大事だった。それができたので、今の状態には満足している」と手応えを感じた様子。シーズン開幕には間に合う見込みだが、ほかの投手に比べて調整が遅れているため、ローテーション5番手でスタートする予定となっている。

コルテスは2点を先制してもらった直後の1回裏にブラディミール・ゲレーロJr.の3号ソロで失点。2回裏は二死から四球を与え、ウィット・メリフィールドに1号逆転2ランを浴びた。3回裏は三者凡退に抑えたが、4回裏一死から連続四球を与えたところで降板。2番手のマイケル・キングがこの2人の走者を生還させてしまったため、コルテスには5失点が記録された。

コルテスは「メリフィールドに打たれた球はもう少しインコースに投げるつもりだった。ゲレーロJr.にはスライダーが甘く入ってしまった」と自身の投球を反省。しかし、その一方で「それ以外は、強い打球を打たれたのは1球だけだったと思う。今の状態には満足しているよ」と5失点という結果をあまり深刻には捉えていないようだ。アーロン・ブーン監督も「全体としては、かなりよかったと思う。仕事量にも満足している」と及第点を与えた。

オープン戦初登板だったため、ピッチクロックも初経験となったが、コルテスはもともと投球テンポが速い投手であり、あまり気にならなかったようだ。「ワインドアップを始めたら時計は止まるはずだし、そのあとは自分の好きなようにできる。次の登板では奇妙なことをいろいろ試して、それがOKかどうかを確認したい」と次回登板では特徴の1つでもある変幻自在の投法をテストするつもりだ。

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