【統一地方選】選挙の構図は「そもそも面白くない」 横浜で意義考えるイベント開催

統一選の構図を説明する宮原さん(中央)=横浜市中区

 統一地方選挙が迫る中、自治における選挙の意義について考えるイベントが横浜市中区で開かれた。政治や民主主義を気軽に語る場所をつくる「YOKOHAMAデモクラシー道場」が主催。オンラインを含めて34人が参加し、自治のためにできることを語り合った。

 15日夜、野毛地区の会場で登壇した選挙ライターの宮原ジェフリーいちろうさんは、選挙区が細分化されて定数も少なく、政党の後ろ盾がある候補者が有利になる選挙の構図は「そもそも面白くない」と持論を展開。その上で、選挙に向けて地域課題を知ることや、選挙後に議員を「活用」する重要性に触れ、「議員に自らの問題意識を説明し、議論していくことこそ自治だと思う」と話した。

 宮原さんが芸術分野でも活動していることから、自治におけるアートの役割も議題に上がり、参加者との活発な議論は2時間半にわたって続いた。

 「道場」に初参加した会社員の内藤花恵さん(23)は「私たちがルールを変えていける立場にあることを再認識できて励まされた。統一選に向けてSNS(交流サイト)で情報発信していきたい」と意気込んだ。

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