「流木って燃える?」「シリコン鍋の直火はNG?」シーズン33のハピキャンロケに密着して気になったことを大検証!

「おぎやはぎのハピキャン」では毎回多くのキャンプギアや、キャンプのテクニックが登場しますよね。筆者はシーズン33のロケに同行させてもらったのですが、キャンパーとしての探求欲が刺激されたロケでもありました。そこで、ロケに同行して気になったことを実際に検証してみました!「流木で焚き火はできるのか?」などの検証結果はこの記事にてご確認を!

【筆者の悩み】ハピキャンのロケ密着をしていると探究欲が刺激される

Photographer 吉田 達史

「おぎやはぎのハピキャン」シーズン33のテーマは『アッキー流ツーリングキャンプ』!

大人気Youtuberのアッキーさんをプレゼンキャンパーに迎え、愛知県常滑市にてツーリングキャンプを楽しんでいましたね。

筆者撮影演者さんたちがツーリングを楽しんでいる間にサイト周りを整えたりしましたよ!

そして今回、筆者はロケ密着のライターだけでなく、番組ロケの裏側のお手伝いもさせてもらいました。

ロケって間近で見るとすごいんですよ。

番組スタッフさんの手際のよさや、ロケを円滑に進めるために裏ではいろんな道具が用意されていたりと、とにかく驚きの連続でしたね〜。

Photographer 吉田 達史

そして、筆者がロケ密着をする際に一番楽しみなのは、番組で登場するキャンプギアを見ること。

今回も例に漏れず、たくさんのギアが登場しました。ただ、ロケを見ているとこんな疑問が湧いてくるのです。

「あのキャンプギアって違う使い方もできるのかな?」「このキャンプギアを使うのと、使わないとではどんな違いが生まれてくるのかな?」

その度に、番組を監修をしているfam_mag編集長の槻さんといろいろ喋っているのですが

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気になるんだったら、実際に検証してみたらいいんじゃないかな?

マッキーが気になってることは、きっとハピキャンの読者も気になってると思うよ!

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なるほど。「百聞は一見に如かず」ですもんね、ちょっとやってみます!

とアドバイスをいただき、実際にやってみることにしました!

この記事では、筆者のマッキーが「おぎやはぎのハピキャン」シーズン33に同行して気になったことを検証した結果をお伝えします!

【疑問①】流木は焚き火に適しているのか?

Photographer 吉田 達史

「おぎやはぎのハピキャン」シーズン33のキャンプ場は「常滑りんくうビーチキャンプ場」でした。

このキャンプ場は海に面しており、ロケーションが抜群。

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ここで夏にキャンプをしたら最高だろうなぁ〜。

そして、海が近くにあるので流木もたくさん入手することができます。

Photographer 吉田 達史

実際に番組内でも、焚き火の際には薪だけでなく流木も使用していましたね。

そこで気になる点がひとつ。

【疑問】そもそも流木は焚き火に適しているのか?一般的な薪と同じくらい燃える?

もし、流木が焚き火に適しているのであれば、薪代の節約にもなるはず。

これは知っておいて損はなさそうですね。

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薪って案外お金がかかるんですよねぇ〜。できれば安く抑えたい!

実際に流木で焚き火をしてみた

筆者撮影ハピキャンバスケットはアウトドアに最適!

ということで、ロケ後に近所の河原で流木を拾ってきました。

これらの流木を使用して焚き火をしていきましょう。

筆者撮影湿っており、心なしか流木自体が重く感じます。

ちなみに流木の断面はこのような感じ。写真だとわかりづらいですが、全体的に湿っている印象ですね。

火がちゃんとつくか心配なところです。

筆者撮影

流木を適当なサイズに切って、着火剤に火をつけしばらく放置。

しばらくすると流木から「シューシュー」という水分が蒸発している音がしはじめましたが、なかなか火がつきません。

乾いた薪であれば着火剤ひとつで火がつくことが多いですが、流木は一筋縄ではいかないですね。

筆者撮影

結果的に着火剤だけでは流木に火がつきませんでした。

流木を見てみると、一部は燃えていますが全体的には火がまわっていなかったことがわかります。

おそらく流木自体が乾ききっていなかったためでしょう。

筆者撮影

その後、ガストーチで5分以上熱して、やっと着火しました。

ただ、焚き火台の周りには生木特有のにおいが漂い、心なしか目もしょぼしょぼしてきました。

筆者撮影

30分ほど経過したところで火が消えました。

乾いた薪に比べて、流木は燃え残りが多い印象ですね。この状態だと処分するのも少し大変そうです。

流木をメインにした焚き火はメリットが少ない

実際に流木で焚き火をしてみましたが、筆者の結論は

『流木での焚き火はおすすめできない』という判断になりました。

主な理由としては

  • 流木は湿っていることが多く、着火が難しい。
  • 燃やすと生木特有の嫌なにおいがする。
  • 十分な量の流木を入手できるとは限らない。

などが挙げられます。

筆者撮影

着火は手早く終わらせたいものですが、流木ではかなりの時間を要しました。

ガストーチで着火に5分以上もかかってしまうとなると、さすがに考えものです。

筆者撮影

もちろん、乾いた流木を拾ってこれれば良かったのですが、いつも乾いた流木が入手できるとは限りません。

そのため、流木を焚き火で使用するときは

① 薪が無くなったとき用のバックアップ

② 薪代を節約するために、薪と一緒に燃やしていく

というように活用するのがいいかもしれませんね。

流木は焚き火のメインとするのではなく、あくまでもサブとして活用するのがおすすめですよ。

【結論】

Q.流木って焚き火に適しているの?

A.流木が湿っていることもあるため、メインの燃料として使用することはおすすめできない。

使用するなら、薪のバックアップなどサブの燃料として使用するのが◎

【疑問②】makitate(マキタテ)を使用して焚き火をすると通常よりよく燃えるのか?

Photographer 吉田 達史

こちらは番組内でも登場したキャンプギア『makitate(マキタテ)』です。

makitateはその名の通り、薪を立てかけることができるギア。これがあれば、誰でも簡単に美しい焚き火を楽しめる優れもの。

Photographer 吉田 達史

実際に薪を立てかけるとこのような形になります。

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この時点でフォルムが美しい。薪もくべやすそう!

そこでまたひとつ疑問が浮かびました。

【疑問】「makitate」を使用すると通常よりも勢いよく燃えるのか?(結果として暖を取るという面でも恩恵を受けられるのか?)

薪が縦置きで組まれているため、煙突効果も期待できそうです。

それでは、検証していきましょう!

筆者撮影左:「makitate」 右:「makitate L」

ちなみにmakitateにはサイズが2つあり、今回は「makitate L」を使用しています。

makitateの有無で燃焼速度は変わるのか実際に検証してみた

筆者撮影左:makitateを使用せず 右:makitateを使用

写真のように焚き火台を2つ用意して、同じ重さの薪を準備しました。

左はmakitateを使用せず薪は横置きに。右はmakitateを使用して薪を縦に組みました。

そのほかの条件は同じにして、焚き火がmakitateの有無によってどう変わるのかを見ていきましょう。

筆者撮影

着火剤に火をつけて5分経過。

写真ではわかりにくいですが、makitate有りの焚き火台のほうが火の回りが早いです。

筆者撮影10分経過時

続いて10分経過後の写真です。どちらも薪に火がまわってきましたね。

ですが、明らかにmakitate有りの焚き火台のほうが火が強く、一部の薪はもう炭化しています。

筆者撮影30分経過時

着火剤に点火してから30分経過した状態です。

残っている薪の量が全然違いますね。もう少し寄って見てみましょう。

筆者撮影makitate無し
筆者撮影makitate有り

makitate無しの焚き火台はまだ燃えているのに対し、有りの焚き火台はもう燃え尽きそうです。

明らかにmakitateの有無で燃焼スピードに違いがあることがわかりました。

makitateを使用すると、燃焼速度は格段にアップする

実際に比較検証したところ、薪が燃え尽きるまでの速度は、makitate有りのほうが1.5倍くらい早いという結果になりました。

筆者撮影

ちなみに、薪は最終的にはこのような状態に。

両者、燃え残りはあるもののmakitate有りのほうが燃え残りも少なく、燃料効率もよさそうです。

筆者撮影

また、焚き火の近くに立つとmakitate有りのほうが暖かかったです。というか、熱かったです(笑)

焚き火でしっかり暖を取りたいときにもmakitateは有効と言えるでしょう。

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薪の燃え方もmakitate有りのほうが美しかったです!

【結論1】

A. makitateの有無で速度は変わる?

Q. makitate有りのほうが燃焼速度が速い。また、近づくとmakitate有りの方が暖かく感じた。

【おまけ】makitateがあれば極上の焼き芋が焼ける?

少し本題からは逸れますが、makitateを見ているともうひとつ疑問が

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makitateで美味しい焼き芋を作れるんじゃ...?

筆者撮影

ということで、薪の間にさつまいもを置いて、もう一度焚き火をしてみることに。

筆者の予想では、薪が燃えることでmakitateの下部がオーブンのようになり、美味しい焼き芋ができると思うのです!

筆者撮影

点火して10分ぐらい経過しました。いい感じに薪が燃えています。

makitateの下部はちょうどお芋一個分のスペースがありますからね。上手くいけば焚き火も焼き芋も楽しめて一石二鳥。

45分ほどで薪が燃え尽きたので、さつまいもを見てみましょう。

筆者撮影

アルミホイルを剥がしてみると...我ながら完璧!(笑)

蜜もしっかりと出ていて、これは絶対に美味しいやつです。

筆者撮影

中身もこれまた完璧。makitateがいい感じにオーブンの役目を果たしてくれたのでしょう。

満遍なく火が通っており、しっとり&濃厚な味わいでした!

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「makitate」「さつまいも」、これは鉄板の組み合わせになる予感。

【結論2】

Q. makitateがあれば極上の焼き芋ができる?

A. できる。むしろmakitateをキャンプに持っていくときは、さつまいもも持っていくべし。

筆者撮影

焼き芋とバニラアイスの組み合わせ、これまた最高でした♪

【疑問③】シリコン製の鍋を直火にかけたらどうなってしまうのか?

Photographer 吉田 達史

アッキーさんたちが豆乳鍋を作る際に使っていたのは、いくつかのメーカーから発売されているシリコン製の鍋。

コンロやIHに対応するこのタイプの鍋は、底面はアルミ製、側面はシリコン製で作られていることが多く軽量かつ折り畳むことができます。身軽な装備でキャンプをしたいときにもってこいのキャンプギアと言えるでしょう。

これらの製品には必ず「底面より大きな炎を当ててはいけない」「直火にかけてはいけない」といった旨の注意書きが添えられていいますが、ここで筆者のなかでよからぬ疑問が…。

【疑問】シリコン製の鍋を直火にかけるとどうなる?お湯は沸く?やはり穴が空いてしまうのだろうか。

大前提としてメーカーが禁止していることなので、100%自己責任で行わないといけません。 いやむしろ、皆さんは絶対に真似しないでください。

Photographer 吉田 達史折り畳むと超コンパクトになります。

焚き火台の上に設置してお湯が沸くのかを観察

筆者撮影

では、実際に検証していきましょう。

シリコン鍋の中に水を入れて、焚き火台の上に設置します。

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あぁ、この検証を始めたことをすでに後悔している自分がいる。

筆者撮影

側面から見るとこんな感じです。すでに焚き火の炎が鍋の側面に触れていますね。

もしかすると水が沸騰する前に、穴が空いてしまうのではとハラハラです。

しばらくこのままにして変化を見ていきましょう。

筆者撮影

シリコン鍋に炎がより当たるように、焚き火台の網を撤去しました。

鍋を設置して5分が経過。水の中に気泡がでてきましたね。湯気も出てきたので温度は確実に上がってきています。

筆者撮影

シリコン鍋を直火に当てて約10分、なんとお湯が沸きました!

驚くことに穴が空いていたり、シリコンの部分が溶けてもいません。

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これは正直予想外すぎる。

この事実を槻さんにお伝えしたところ

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え、本当に?絶対に穴が開くと思ってた!

普通そう思いますよね。この検証をしてみようと思った人物は、おそらく筆者だけなんじゃないでしょうか?

【結論】シリコン鍋を直火にかけてもお湯は沸く。ただしデメリットの方が遥かに大きい。

予想に反して直火でもお湯が沸いものの「じゃあこれから直火でも使おうかな」とは決してなりませんでした。

筆者撮影

右側が直火にかけたシリコン鍋です。溶けてはいないものの、煤で真っ黒。

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これ、現状復帰できるかなぁ(不安)

筆者撮影

シリコン鍋の煤を落とすために、大きな鍋に水1Lあたり大さじ4のクエン酸を鍋に入れ沸騰させます。

沸騰したら煤で汚れたシリコン鍋を中に入れ、弱火で10分以上加熱しましょう。その後、メラミンスポンジで軽く擦っていきます。

筆者撮影

煤落としたシリコン鍋がこちらです。底面のアルミ部分はほぼ元に戻りましたが、シリコン部分は元の色に戻りませんでした。

また、直火で加熱したことにより強度に問題が出ている可能性もゼロではありません。

今回はよくても、次回使用した時に穴が空いてしまう可能性だってありますからね。

なんにせよ、禁止事項は守るに限ります!!

【結論】

A. シリコン鍋を直火にかけるとどうなる?

Q.穴が空いたり溶けたりすることはなくお湯は沸いた。ただし現状復帰できない、強度に不安が残るため絶対におすすめしない。

気になったことを検証すると楽しい&学びがある!! ただし自己責任で。

筆者撮影流木に火をつけるのは大変でした

この記事では、シーズン33に同行して気になったことをいろいろと検証してみました!

自分の思った通りの結果になったものもあれば、ならなかったものもあり、自分的には学びの多い検証でしたね。

そして、自分の探究欲が満たされていくのはとても楽しいです(笑)

筆者撮影シリコン鍋の煤は完全には取れませんでした。

ただし、前提としてこういった検証は自己責任で行わないといけません。

まずは安全を十分に確保し、周りに迷惑がかからない環境を整えることはマストです。

みなさんもキャンプをしている最中に気になることってたくさんあったはず。

何事も「百聞は一見に如かず」です。

機会があれば自分で、自分の中にある探究欲を満たしてみてくださいね。もちろん、安全第一でお願いしますよ!

【おぎやはぎのハピキャン】

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